『プロヴァンスの贈り物』です。
イマイチ映画に気持ちがイカナイ今日この頃。
リドリースコットとラッセルクロウという、『グラディエーター』のコンビの名前を見つけて借りました。
お話は、仕事に明け暮れた男が故郷に帰って人間的な生活に目覚めるという、新しくはないテーマですが、
リドリースコットは、小気味よいテンポとウィットで、現代風の夢物語に仕立てたようです。
美しい南プロバンスの風景と、
シャトーとワイン、Smartと胸の谷間が頻繁に出てきます。
ちょいといいワインが飲みたくなって、少しだけ、フランス語が好きになります。
そんな映画です。
『グラディエーター』では、あの世でしか最愛の人に会えなかったラッセルクローが、
この世で、ハッピーエンドを迎えます。
リドリースコットらしいというのか、
ウィットやら引喩に塗れていて、
それらの意味を解釈するためと、
口説き文句のお勉強のためだけとしても、
なかなか悪くない選択です。
次は、買い込んだワインを飲みながら観ようとと思います。
つか、今、そうしてます。(^_^;)
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アーサー・C・クラークが、亡くなりました。
子供の頃は、SF大好き少年だった私にとって、
図書館にある彼の著書はバイブルでした。
といっても、すでに内容は忘却の彼方ですが、
科学的な説得力ある描写に感心したことは、印象に残っています。
彼の作品に影響を受けて、科学者や宇宙飛行士を目指した人も少なくないでしょうね。
少なくとも、私が、工業デザイナーを目指した大きなきっかけの一つであった事は確かです。
改めて、彼の作品を読みたいですね。
心から、ご冥福をお祈りします。
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鳴り物入りで登場したものの、評判は芳しくなかった『TRON Regacy』ですが、
ようやく、見ることが出来ました。
サックリ感想を言いますと、・・・良かったです。
すごい頑張ってますね。
技術的な事は、他の解説サイトでも見ていただくとして。
デザインへのこだわりが素晴らしい。
とうか、ハンパじゃない。
SFに置ける美術やデザインと言えば、
バウハウス的モダンデザインの『2001年宇宙の旅』、
リアル志向の『ブレードランナー』、
ガジェットスペースの『スターウォーズ』
有機的デザインの『エイリアン』
など、それぞれに関わったデザイナーの世界観が伝わる有名SFデザインの映画があって、
多くのSF映画が、それらの影響を受けています。
多くは、模倣の域を出ていないですが、
トロンは、影響を受けつつも、一歩新しい領域に踏み込もうとしている感じです。
線発光や面発光の技術が、デザインの基礎になっていますが、この技術は近い将来一般的になって、多くの工業製品は家具、自動車などに使われるのは間違いないです。
なので、デジタルの世界を表しつつも、結構な現実感も感じます。
極めつけなのは、そのデザインクオリティーの高さです。
乗り物や、ウェアー、スペースのデザインまで、全てが完璧に整合されて、非の打ち所がないです。
デジタルの世界と言いながらも、荒野があり、クルマは白煙を上げ、雨も降ります。
随所にアナログなモチーフを配したのもバランスが良いです。
これら全てを取りまとめる手腕とセンスには脱帽です。
効果音や音楽も抜かしないです。
この映画は、映画と言うよりも、工業デザイン、フューチャーでデザインを見せるために作ったのではないかと思えるほど。
あと、この映画は、映画館のスクリーンで見るよりも、画面が発光する液晶テレビのほうがいいでしょう。
なんと言っても、そもそも自発光しているので、その方がリアルです。
ストーリーに対して色々低い評価があるようですが、確かに、ちょっと甘いというか、絵作りほどのこだわりは感じませんん。自分のコピーという、恰好のテーマがあるのだから、もっと精神性を極めれば、ずっと盛り上がった事と思います。
その当たりが、ちょっと惜しいですね。しこたまお金をかけてそうが故。
そのあたりは、次回作に期待します。
因みに、初代TRONとともに、DVD+Bluelayをポチしました。
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