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2013年11月22日

クルーザー繋がり

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カフェバスは、設備の点でキャンピングカーとも共通点が多いですが、キャンピングカーのパーツを探していて行き当たるのが、ヨットやクルーザーなどのマリン関係のサイトです。
つまり、限られた移動スペースで自立した生活環境を造ると言う意味では、海の上か陸の上の違いくらいで、重なる部分は多いようです。
給水のシステムなども、タンクを積んでポンプで汲み上げて使うと言う点で全く同じ。
ヨットなどでは真水の確保は最重要なので、コンビニで調達可能なキャンピングカー以上に重要な設備であるようです。

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国内のキャンピングカーでよく使われるのが、この手の水中ポンプを利用した給水です。
農耕や工事現場などの給排水で使われるものも大抵がこのタイプです。
安価で効率も良いからだと思いますが、難点は、モーターのプロペラ部分が水に浸かっていないと負圧を得られないと言う点でしょう。
ホームセンターで、同様の製品のデモンストレーションを見ましたが、筐体がタンクの水に浸かって錆びが出始めているものがありました。なのでキャンピングカー用などの清水用は樹脂素材のものが殆どのようです。
この水中タイプのモデルは、蛇口のハンドルにモーターを作動させるスイッチが組み込まれています。
なので、シャワーやトイレなどの複数の蛇口があるときには不向きと言えます。
普通の家屋の水道には、ある一定の水圧がかかっていて、標準で12L/分ほどの水量を確保出来る仕様になっています。キャンピングカーやヨットなどの水回りに、同様の水圧を与えようという場合、扉の写真にある「プレッシャーポンプ」の出番となります。
別名、「ダイヤフラムポンプ」と呼ばれるこのポンプは、原理的には今の時期に使う灯油用の手動のポンプと同じです。入りと出の二つのバルブの間を押す事で順送りに液体を送るわけです。
こちらの方が水圧の維持にには向いているようで、名前の由来でしょうか。
このポンプは、タービン、あるいはプロペラなどのように、機械部分が直接に液体と交わる構造ではないので、海水や薬品などに使われることが多いようです。船底に溜まった海水の排出用に用いられるわけですね。
さて、カフェバスも水中ポンプを含めた色んなタイプのポンプを検討していましたが、今までのところ、このプレッシャーポンプに傾いています。蛇口の選択が自由だったり、複数の蛇口にも対応し易いからです。水圧が掛かるので、パイプやホースの仕様に気を配らないといけないですが、蛇口の選択肢が増えるし、使い勝手も住宅の水道と変わらないのが有り難いです。さらには、ポンプ本体をタンクに沈めたままにしなくて済むので、衛生管理やメンテナンスの上でも良さそうです。

投稿者 aw@bitlog : 2013年11月22日 09:17

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