油断ならない「おふくろの味」
「おふくろの味」ってーのがあります。
ドラマなんかじゃ、長年故郷を離れた若者なんかが、感動的なシーンでしみじみ味わったりしますが、
同居しているので当然の様に毎日出て来るわけです。
毎日がおふくろの味。
これって・・・キツいっすよ。(汗)
メインは煮物で、大抵はクタクタに煮てあって、色は茶系です。
特にうちの母などは、正直料理のセンスがあるとは言えないし、むしろ面倒だからやりたくないタイプです。
だから、出汁が効いていなかったり、一口でのどの渇きを覚えるほど塩辛かったりなんてーのは珍しくありません。
でも、もっとも怖いのは、衛生管理の概念が希薄なことです。
竹輪や油揚げなどは、賞味期限が1週間以上切れているなんてーのは普通だし、鶏肉ですら期限切れ後3日くらいなら全然オッケーです。
「ちゃんと臭いを嗅いでいるから大丈夫」て言うんですが、腐敗と細菌の増殖は別物です。
湿ったまま放置して臭くなった布巾でテーブルを拭くので、ご自慢の嗅覚すらかなり眉唾ものです。
ちりめんジャッコやのりつくだ煮系は、オブジェの様にテーブルに置いたままの光景は良く目にするし、冷蔵庫にはいつ作ったかわからないもののがタッパー入れられて放置状態だし、ラップもなしに皿の上でひからびているものもあります。
野菜室では、ラップもされないまま、切り口の色が変色した野菜や果物が常備されているし、液状化した野菜らしきものを発掘したことも何度かあります。
使ったままのまな板と包丁は、次に料理をする時まで放置され、生ゴミの処理も怠りがちなので、コバエが発生します。
醤油差しは冷蔵庫に入れるようにとの私の進言はすっかり無視されて、先日、うっかり確認せずに使ったら、コバエの醤油漬けが出て来ました。
今朝は、昨日のお昼に焚いて保温を切ってジャーに入れたままのご飯を食べていましたが、私は危険なので食べません。
さらにそのご飯でおむすびを作って、さあ今日のお昼にでも食べる気でしょうか。
ご飯と言えば、髪の毛が混入する事が頻発するので、先日の混入を機に私の分は別に焚く事を決めました。
料理は自分で作る事が多いので、母の手料理は、安全を確認出来るもの以外は、出来るだけ避けます。
「カフェバスが始まったら手伝うでぇー、タダのものは親でも使わなあかんでぇー」
て言うんですが、ごめんなさい、ノーサンキューです。
まぁ、70歳という年齢の割に頑張っているしとは思うし、時々は美味しい天ぷらとか作ってくれるんですが、もうちょっと「食の安全」の意識を持って欲しいと言うか、食べる人を思いやる気持ちで料理をして欲しいです。