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2012年06月18日
キライなガスケット剥がし
正直なところ、掃除がキライです。
まぁ、少しくらいホコリがあっても死ぬことはないしねー。
ってありがちな言い訳を言うまでもなく、
綺麗なことに越したことはないので、単なる無精ななだけですが。
でも、トイレや台所の光り物を磨くのはキライではないです。
輝くべきところが輝くと満足感があるんですね。
エンジンの開腹自体楽しいことなんだけど、
億劫なのが、ガスケット剥がし。
エンジンの部品は、理論的かつ合理的に組み上げられているのに、
このガスケットってやつは、再使用はまず不可能なばかりか、しっかりこびり付いてやがります。
これじゃ、他人が焦がしたフライパンの焦げ付きを取るとの同じ理不尽さです。
しかも、洗油にぶっ込んだり、身体に悪い剥離剤を使ったり、なんとも理屈に合わない面倒くさい作業をせねばなりません。
そうかといって、適当な所で済ませるのは、「輝くべきところが輝かない」ので気持ちがスッキリしません。
そういうわけで、面倒くさいけど、やってしまうわけです。
メタルクリーンの威力はすごいですね。
かなり分厚くこびり付いていたカーボンが浸け置き+擦り荒いでほぼ落ちました。
メタルクリーンは、油汚れとカーボンには効果抜群です。
ただし、ガスケットのこびり付きには反応しません。
こちらは、塗装剥離剤とスクレーバーで丁寧にやっていくしかないです。
この作業もコツがあって、こびり付きの状態に合わせて、カミソリのような薄いスクレーバーと、少し厚めでしならないスクレーバーを使い分けます。
剥離剤で柔らかくしてから、2種類のスクレーバーを使いこなせば、大きな傷も付けずにガスケットを剥がせます。
最後に、薄いスクレーバーでも掻き取れない汚れが残りますが、それは台所で使う「メラミン樹脂スポンジ」が効果的です。
本当にラクにピカピカになります。
メラミン樹脂スポンジは、食器の茶渋を落とすのに効果を発揮します。
メラミン樹脂は、かなり硬度の高い樹脂のようですが、金属を研磨するほどではないので、気を使わずに使えます。
吸気ポートの接合面もピカピカ。
漏れがあった場合に分かりやすいです。
オイル溜まりに、カムシャフトのジャーナル部が浸って潤滑されるという形が見えます。
こちらは、スプロケの反対側。
ここにブッシュが嵌ります。
こちらは、スプロケ側の受け部。
線条痕がみえます。
オイルが切れると、テキメンにかじりそうな箇所ですね。
ヘッドカバー。
メラミン樹脂スポンジの威力がくっきりです。
ヘッドカバーは、カーボンのこびり付きとは無縁なのでメタルクリーンには浸けません。
今回、ロッカーアームの取り外しまでは行わないので、油分を残すためにもそうします。
カムの当たり面も綺麗そうだし、ジャーナルのホールド部分も、トルクが掛かっていないのできれいなものです。
金属ブッシュです。
「ブッシュ」って樹脂やゴムのイメージですけど、こういった金属のものも含めて、回転扇動部の間にはいるものの総称らしいですね。
目に見える損耗は無さそうです。
吸気側バルブは、まだ使えそうです。
ステムに錆の後のようなものが見えます。
シリンダー内壁に錆は見えなかったですが、クランクケースに露出している鉄部品は錆発生の可能性があります。
排気側のバルブの状態は、正直悪いです。
部品価格改定の前に、買い揃えるかどうか思案中です。
シリンダーも外そうと試みましたが、フィンを壊すリスクも高そうです。
無理そうなら、そのままでいきます。
投稿者 aw@bitlog : 2012年06月18日 10:17
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コメント
私の掃除嫌い(掃除好き)とよく似ていらっしゃいますね。
私も水回りと光物はピカピカにするのが苦にならない。
でも、片付けるのは下手です。
細かいところまでピカピカにするのって、仕上げた時の達成感は最高でしょ。
投稿者 ネエサン : 2012年06月18日 13:55
そういえば、そんなこと言ってましたね。
でも私の無精とは桁が違うだろうなぁ。(汗)
磨くと、いい仕事したなぁと思いますね。
クロームマニアではないので、必要以上に磨くエネルギーは持ち合わせていないですが。
投稿者 aw : 2012年06月18日 14:52
なにがめんどくさいってガスケット剥がしが一番めんどくさいですね。
私も大嫌いです。
シリンダーも外すようにお勧めしたのは他にも理由がありまして
ヘッドを外すときにシリンダーが少し浮いてしまう場合があります。
そのまま組めば当然オイル漏れの原因となり、またエンジンを下ろす羽目になってしまいます。
シリンダーのガスケットを剥がすときはオイルラインの穴に
爪楊枝を突っ込んで異物が入らないようにすると良いらしいです。
投稿者 1京都 : 2012年06月18日 21:14
1京都さんでも面倒くさいと聞いてホッとします。
「お手軽ガスケット剥がし!」とか、
「ガスケット剥がし一発」みたいな製品が出れば、絶対に買いますね。
シリンダーは、まったく浮いている兆しもないですが、やはりピストンリングを含めた汚れは気になります。
TLRのオイルフィルターは文字通り「ざる」なので、長期保管車は、鉄部品のサビが在留しているっぽいですね。
シリンダーにも1本の大きめの傷が見つかりました。もう一度木槌で側面を叩いてみて、外れそうなら外してみます。
投稿者 aw : 2012年06月19日 06:09