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2012年05月22日
バルブすり合わせ
超遅ればせながら、BAJAエンジンのバルブすり合わせをしました。
必要なものは、
・タコ棒
・バルブコンパウンド
・光明丹(なくていいかも・・・)
・エンジンオイル(光明丹の研油、バルブの潤滑用)
・油分除去剤(タコ棒の吸盤用)
・ペーパータオル
・クロス
・洗油(パーツクリーナー、灯油、メタルクリーン等)
等々・・・。
こんな具合に、バルブの当たり面にバルブコンパウンドを塗ります。
こういうのって、ついサービスして沢山付けたくなるところですが、付けすぎると下に落ちて、ステムに付いたりするのは嫌なので最小限です。
あとは、タコ棒の吸盤を吸い付けて、ステムに薄くエンジンオイルを塗り、ヘッドに装着します。
で、Youtubeなどにあるように、先ずはコンパウンドの粒子を潰す要領で当たり面に打ち付け、ザラザラした感じから少し滑らかになったあたりで、当たった瞬間回転させて研ぐ様にします。
まぁ、初めてなので、見よう見まねです。
クロスで拭き取ると、研磨された所はグレーの艶消し状になるようです。
たぶん、研磨された面に、潰れたコンパウンドの粒子が付着するからでしょう。
吸気側のバルブです。
左側に較べ、右側はあきらかに当たり面の幅が大きく、限界の2mmを越えています。
ただ、シート自体の突出量が見た目にも違っていて、修正は容易ではないので、このままいきます。
排気側はカーボンを噛んでいてさらに当たり面の荒れが取り切れません。
しかも線条痕のようなものも見えます。
再度すりあわせをした後、すべてのバルブをセットした上、メタルクリーンを満たして水漏れチェックしました。
一応、光明丹も買ったものの、面倒だったので、水漏れチェックのみです。(^_^;
わかりにくいけど、メタルクリーンで満たしています。
最初、全く洩れないように見えて喜んだのも束の間、徐々にジンワリと染み出てきました。
まぁ、そう簡単にはいかんね。
でも、面倒だなぁ。
もう一度すりあわせをして、再度水漏れチェックはパス。(汗)
もうこの頃になると、段々と面倒になって、兎に角早く組み上げたい気持ちになっています。
ズサンだけど、カーボンも取ったし、一応すり合わせもしたし、
前より良くはなってるでしょ、みたいな。
この辺が、O型気質を実感するところです。(笑)
あ、血液型は関係ないかな・・・(汗)
バルブもシートも新しくしたいところですが、修理前のエンジンの具合はそれほど悪いものではなかったので、今回は部品交換するのは、バルブステムシールのみで様子を見ます。
一応エンジン開けて、シリンダーやらカムの具合も確認出来たので、次におかしくなったら、バルブの当たり面を修正することにします。
【ポイント】
・研磨、拭き取り、水漏れチェックなど、油成分の拭き取りや乾燥などがけっこう面倒くさいです。
タコ棒の吸盤などは、油分があるとすぐ外れるので、紙タオルを大量に消費しました。
・タコ棒は、バルブの面より少し小さめの方が外れにくいようです。大きいとコンパウンドが付着しやすくてすぐに外れます。
・アセンブリーグローブのような薄手の作業用手袋は滑りにくく具合がいいです。
・洗浄に灯油やパーツクリーナーを使うなら、エンジンの塗装は後からやるほうがいいです。私は先に塗装してしまったので、メタルクリーンしか使えませんでした。つまり、メタルクリーンは、エンジンの耐熱塗装に影響しなかったようです。本来、今回行った塗装は、揮発成分にも強いはずですが、まだ熱処理していない状態なので、パーツクリーナーでは溶けます。
・水漏れチェックをするなら、光明丹はなくてもいいかもって思います。だって面倒なだもん。
・バルブコンパウンドは「細」で。「荒」はけっこう荒いので使いません。
・明るい電灯の下だと確認しやすいです。トレランで使ったヘッドトーチは、こんな作業に有効でした。
投稿者 aw@bitlog : 2012年05月22日 22:39
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