鶏胸肉の昆布スープ煮
鶏胸肉といえば、ささみと同様に高タンパク低カロリーな食材です。
が、食感が淡泊で白身魚のようなので、肉としては好まれない傾向があります。
なので、安い。
ま、鶏を捌けば、腿肉と同じ割合で出荷されるので、ニーズが少なければ、市場原理で安くなります。
でも、海外、特に欧州などでは、鶏肉と言えば胸肉とかささみなどの淡泊な部位なんだとか。
って、テレビで言ってました。
ま、これはちょっと詭弁というか、誤解があるとというか。
日本じゃ、淡泊な動物性タンパク質としては、魚から摂ることが多いので、肉では敢えて摂らないって事が真相じゃないですかね。
とにかく、日本じゃ淡泊な鶏肉の部位は安いです。
腿肉などは、安価なブラジル産が入ったりしていますが、ささみや胸肉は、国産が十分に安いし、海外でのニーズもあるので、国内には入ってこないようです。
つまり、海外では安い商品が、日本国内では十分な商品価値があるということですね。
こういうことは、吉牛の牛バラ肉と同じでしょうか。
アメリカでは、赤身の肉が好まれて、バラ肉は処理に困っていたところ、それを日本に輸入して牛丼として販売したらしいですが、これも内外の市場価値の違いを上手いこと利用した商売ですね。
そんなことも頭に置きつつ、料理です。
レシピは、こちら「昆布つゆ茹で鶏」(みんなの料理)。
昆布つゆで茹でるだけ。
これ以上はないくらいに簡単ですね。(笑)
ポイントは水から茹でること。
理由を想像するに、胸肉は旨味となる脂身が少なく、熱湯に入れてしまうと一気にタンパク質が固まって旨味が出汁に溶け出なくなるのと、その出汁を吸わなくなってパサついてしまうからではないでしょうか。
このまま冷まして肉に出汁を吸わせるので、翌日頂きました。