« 汗と涙の由良川川下り | メイン | 厚顔無恥な人 »
2011年07月04日
BAJA blueのエンジン不調を探る
さて、エンジン不調に陥ったBAJA blueです。
【症状】
・走行途中にエンスト。
・しばらくしてエンジンは掛かるものの、不安定で再びエンスト。
・アクセルスロットに張り付きの症状があって、引けなかったり戻らなかったり。
【分析】
・エンジンが高音になってパーコレーションを起こしている感じ。
・灯火類に不安定さはなく、アイドリングは安定しているので、点火系の問題では無さそう。
・アクセルを開けても燃料が適正に出ていない可能性アリ。
・キャブレターまでの燃料系のトラブルを疑う。
【対応】
まず、タンクのコックから、燃料が出ているかどうか調べました。
通常コックの位置では、僅かしかガソリンが出ません。
これは、この位置でエンジンがストールして、リザーブに切り替えるとエンジンが掛かったことと符合します。
次に、リザーブの位置では、勢いよくガソリンが出ます。
ただし、しばらくしてその勢いが衰えます。
これは、リザーブに切り替えてエンジンが掛かったことと、そのまま走行しているとエンジンが不調になる症状と符合します。
そう言うわけで、原因は、燃料コックまでのガソリンの流れに問題の可能性が高くなりました。
ガソリンを抜いて、タンクの中を見てみました。
小さな錆は見られるものの、この年式の、しかも長期に渡って乗られていなかった割りには、綺麗です。
BAJAのコックはフィルター内蔵です。
外観の錆はあるものの、さほど汚れた印象はなかったものの、フィルターの目詰まりの可能性を潰すために、買って置いた新品に交換しました。
古いほうは、洗浄してリビルド部品とします。
もう一つ、疑うべき箇所は、タンクキャップ。
こいつの目詰まりは、意外に盲点です。
ガソリンの出が悪い、あるいは、しばらくして出なくなるというのは、この可能性ありです。
ただし、BAJAのキャップは、分解を前提にしていない造りです。
ただし、この問題はクリアーにしておかねばならないので、壊せば部品購入ってことで、分解しました。
それが、扉の写真。
結構な部品点数があります。
2つの部品に渡って、カシメて嵌められているのでマイナスドライバーやペンチなどでこじ開けます。
左の金属の部品の左下にある穴が、タンクの中と繋がる穴です。
そこから、パッキンで区切られた中を270度回って右のパッキンを越え、右下の穴に繋がります。
この穴は、ここをカバーする樹脂のカバーの穴に繋がります。
この穴は、左右に付いた凹みから、さらにこれを覆う樹脂の外装の隙間を通って、外と繋がるようです。
なんでこんなに複雑に回っているのかというと、
たぶん、ガソリンの気化を最小限に抑えるためと、
転倒時に、一気にガソリンが漏れるのを防ぐためでしょう。
で、問題の目詰まりが合ったかというと、・・・わかりません。
小さな虫の死骸があって、これが、上の写真の小さな穴に詰まっていた可能性はあります。
大きさ的には、ちょうど良い大きさなので、可能性は低くはないです。
他、パッキンがかなり緩くなっています。
これでは、若干不安要素。
とはいえ、新品はかなり高い(4千円以上)はずなので、なんとか直そうと思います。
投稿者 aw@bitlog : 2011年07月04日 10:16
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.bit-motors.com/~artworks/mt/mt-tb.cgi/2850