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2010年12月05日
TLR200、フロントフォークOH組み立て編
TLR200のフロントフォークを取り外したまま3週間ほど経過しました。
このままじゃいかんってことで、オーバーフォール作業に着手です。
前回、スライドメタルが若干飛び出ていたので、スライドハンマーも用意しました。
これで、ばっちりのはず・・・が!
とどかない・・・。
スライドメタルが奥まった位置にあるので、スライドハンマーがまったくとどきません。
仕方なく、速攻でコーナンへ。
今度はちょうど良さそうな塩ビパイプが見つかりました。
それを当てて、スライドハンマーのハンマー部分でガツンとやると、規定の位置に収まりました。
スライドハンマーは、他で役にたってもらいましょう。
こんな具合。
サイズさえあえば、塩ビパイプのほうが具合がいいですね。
さて、パーツクリーナーで脱脂洗浄と掃除をした部品を並べ、
交換部品を差し替えます。
微妙に仕様が違っています。
この部品なんか、元のは、白のナイロンですが、今のはたぶん、テフロンコートされています。
幅も若干太いですね。
ワッシャーも交換です。
ちょっと薄いと思ったら、新品:0.9mm、使用済み:0.8mmでした。
古いオイルシール(左)と新しいオイルシールです。
これも、微妙に違っています。
古いものは、下側のスプリングが黒色ですが、新しいものは、上と同じく金属色のスプリングになっています。形状も微妙に異なっています。
部品名、ブランド名が入っている方が上を向くようにセットします。
装着は容易なそうですが、斜めに入って、ちょっと手間取りました。
結局、水平の状態で、塩ビパイプを当てて、ゆっくり打ち込みました。
このやり方が、正しいかどうかわからないですが、オイルシールを傷つけた恐れもあります。
まぁ、装着後の様子を見ます。
仮組です。
ボトムケース底のソケットボルトで、インナーチューブを抜けなように固定しますが、
インナーチューブが回転してしまってボルトを締めることができません。
なので、いったんスプリングをセットして、トップのフォークボルトを締めます。
こうすることで、インナーチューブが押さえ込まれて回転しにくくなり、ソケットボルトを締めることができます。
ここでは、規定のトルクをかけにくいので、これから入れるフォークオイルが漏れない程度に締めるだけです。
次に、フォークボルトを再び外して、カラーとスプリング、ワッシャーなどを、インナーチューブの中身を取り出します。
このこの状態で、インナーチューブとボトムケースの煽動をテストしてみましたが、やはりスライドメタルが痛んでいる右側は、若干スムーズさに欠けます。
後は、インナーチューブをフルボトム状態にして、フォークオイルを入れ、油面を測ります。
アストロプロダクツで買ったプラスティック製のメスシリンダーで、大体のフォークオイルをはかります。
TLR200は、295±2.5CCの指定なので、とりあえず300ccほど入れました。
ゆっくり入れないと、気泡を含んで、正確な油面が測れないのでゆっくりと入れます。
それでも気泡はできるので、収まるまで少し待ちます。
油面は、118mm。
こんな案配で、多すぎるオイルを吸い取ります。
規定のオイル量を確保できれば、再び、バネとワッシャーとカラーをインナーチューブに入れます。
ちなみに、TLR200のバネは、上が密になってる方向でおさめます。
これを間違うと、油面に影響が出るので要注意です。
後は、フォークボルトを締め込むだけです。
この段階で、体重をかけてストロークさせてみました。
やはり、右側は、わずかにスムーズでない感じです。
原因がスライドメタルかどうかは確信を持てないですが、やや不安が残ります。
フォークを三つ又に固定したら、締め切れなかったボルト、ナット類を規定トルクで締めます。
マニュアルでは、ソケットボルトに、ねじロックを塗布するようにとあります。
師匠は、分解のことを考えて塗布しないらしいので、私も塗布はしません。
なので、乗るたびにこの辺りはチェックすることにします。
以上で、フロントフォークのOHは終了。
師匠のアドバイスにより、つまずきもなく終えることができました。
後は、オイル漏れがないかどうか・・・。
若干、左側のオイルシールが「しっとり」して見えましたが、
さて、どうなることか・・・。
続いて、ブレーキシューの交換です。
この作業は懐かしいですね。
30年近く前?(笑)
上がついていたふるいシューです。
ほとんど減っていないですね。
ドラムブレーキって、構造的に制動力はイマイチです。
中の構造をみると、これじゃしょうがないなと思ってしまいます。
北米向けに輸出されたモデルでは、後期型に改良が加わっています。
今は、自転車でもMTBなどは、ディスクブレーキが当たり前の時代なので、
ブレーキ性能は、今の時代のレベルに引き上げたいところ。
他機種のフロントフォークに交換するのも定番らしいですが、
ステーを溶接してディスク化する人もいるとか。
スライドメタルの件もあるので、できれば、部品供給のあるモデルのものを流用できるといいなぁ。
これでスタンドから降ろせたので、とりあえず蔵出ししました。
が、エンジンが・・・掛からん・・・。
プラグに火は飛んでいるようなので、燃料系?
まぁ、ぼちぼちいきます。
投稿者 aw@bitlog : 2010年12月05日 06:29
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