2010年09月08日
サビ落としの最終兵器「ラストリムーバー」
告白しますと、化学が苦手でした。
スイヘイリーベー・・・後わからず。
赤点とった記憶が、うっすらあります。(汗)
とはいえ、
サビ落としは、体力だけじゃ無理。
化学の知識も少しはあったほうがいいみたいで。
腐食は金属と空気中の水と酸素の化学変化だそうですが、
錆を取るにも、当然化学の力ってわけです。
その最終兵器が、KURE「ラストリムーバー」。
主成分は、「リン酸」。
なんでも、「目には目を、サビにはサビを」っってことらしいです。
っていっても私には説明不能なので、以下を参照。
【防錆塗料のウンチク】(Oldtimer No.30 OCTOBER 1996より)
とにかく、ラストリームーバーは、酸の力で、強力にサビを落としてくれるもののようです。
試しに、差し支えなさそうな部品を、ドブ付けしてみました。
サビが酷そうなところは、すぐに細かな泡が立っています。
たぶん、なんとか反応っていうんでしょうね。
リン酸は、若干アンモニアにも似た臭いがします。
なんか、化学が頑張ってる感じですね。
「終わりましたよぉ、アニキィ」みたいな感じで、泡が出尽くすと、化学変化終了です。
お湯でリン酸を洗い流します。
ちょっと放置すると、見る間に色が変わってリン酸塩皮膜の形成が始まります。
なんでも、この状態では、酸性が強い状態らしくて、
本当は、ここでアルカリ性に転換してやれば、安定するんだとか。
化学の授業みたいっすね。(笑)
とりあえず、やや色が変わり始めたところで、CRC-556を塗布しておきました。
塗装を想定するところでは、このサビ落とし剤だけは防錆能力が最適でないケースもあるようで、
使う場所は、よく検討する余地があります。
因みに、化学変化が面白くて注視していると、
さすがにちょっと気分がすぐれなくて、
おまけに目もシバシバしてきます。
なので、換気を良くして、かつ洗眼剤などで目を洗う準備があったほうがいいかも。
作業は、もちろんゴム手袋をしています。
投稿者 aw@bitlog : 2010年09月08日 20:02
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コメント
ほほ~、ラストリム―バなる商品名は知っておりましたが、こんな感じのものなんですね、またまた参考になった。
私なんぞは錆び落としは基本面倒で適当にさび落としクリームでお茶を濁すか、
通称?「サビチェンジャー」みたいなホルツとかホームセンターのボンド類の棚の端のほうにありそうなもの
こいつでチョチョイで黒くして終わりが多いです。
ワタシの愛車にも活用してまして・・・あの名車、タダで近所のおっさんからもらった足こぎ二輪車です
あちこちのさび部分にベチャベチャ塗りたくったもんだから、まだら模様に芸術的にデコレートされてしまい
ホームレスさんがお乗りの自転車よりも、真にホームレス仕様になっております
※運転者の重量が減ったので、ブレーキ性能向上とタイヤの耐久性向上になったという噂があります
投稿者 しんさん : 2010年09月09日 13:14
「ラストリムーバー」は、一般名称に近いかも。
「サビ落としクリーム」も恐らく同じ性質ですよ。
リン酸+界面活性剤+増粘剤ってとこ。
これは、その強力液体版って感じですね。
「ホームレス仕様」は、放置自転車と間違われないように、
なんとかしてやりたいですね。
でも、ほんとに芸術的ならそれもありか・・・。
乗り手も、芸術仕様にしましょうか。:-p
投稿者 aw : 2010年09月09日 14:22