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2010年03月22日

小道パラダイスな淡路島

全行程はこんな感じ
最初はもっと内陸を走る予定でしたが,後半は、ほぼ海岸線になりました。
淡路島をバイクで回る時、
海側の車線を走る時計回りのがセオリーのようですが、
今回は,「出来れだけ海岸沿いを走らずに、内側の小道を走る」がテーマです。
なので、左回りにこだわる必要なないですが、まだ朝夕は暖かいとは言えず、
可能な限り「日陰に入りたくない」との思いで,太陽の光が当たり易いようにと時計回りにを思いつきました。
帰りが遅くなった場合も,海に沈む夕日を臨めるとの目論みもあります。
実際,この日は,日中は平年以上Jに暖かくなるとの予報でしたが、
朝の7時過ぎ、薄手のジャケットで来てしまた事を後悔するくらいに気温は低いまま。
あらかじめnuviに入れておいたデータから、「あわじ花さじき」を目的地に設定すると、
まず通る事は無いようなルートを引いてくれました。(笑)

まず、淡路の予習ですが,Googleの「地形」でみると、「ツーリング・ドライブ指数」が高い事が伺えます。
すなわち、道を分断するような高い山々はなく、低くて複雑な凸凹がある地形こそ、最高のくねくねの宝庫です。
兵庫県は、南兵庫の一部がこの「ゴールデンエリア」と判断されますが、淡路はほぼ全島がそうです。
最も高い山で南端の柏原山で、600メートルもありません。
キャブ仕様のトリが「咳ごむ」こともありません。
平地であれば,市街地が広がって、ツーリングどころではないですが、
適度な凸凹があると、農地になっていることが多いので,その為に農道が整備され,
道路は,地形にそった自然な曲線で繋がっている場合が多いです。
以前,淡路に来た時にその臭いを嗅ぎ付けていました。

岩屋から少し走ってすぐにr157(旧道?)に入りましたが,この道はイマイチ。
暗いし,トピックも無い狭い道なので,素直に淡路SAからの新しい道を走るほうが吉です。
あわじ花さじきまでのr157は、整備済みで広くてきれいな観光道路と言えます。
所々未整備の箇所の幅員が狭いまま残っていますが,バイクにとっては、寧ろ変化があっていい具合です。

ここに来た時点で,まだ7時半。
低いとはいえ、「尾根沿い」に走る訳で,ちょっと寒い。
花の季節はまだ先ってこともありますけど、
こんなに朝早く走っている人いないでしょうね。

つぎお目的地は、名前に惹かれた「ひやり峠」。
まさにブログネタ向けじゃないですか。
「どんだけヒヤリやねん」みたいなオチを想像できます。
ひやり峠までのr157は、狭いながらも地形に沿ったクネクネで十分に楽しめます。
ひやり峠を抜ける道は,ゼンリンの地図には書かれていません。
なので、nuviでもルートは引けません。
なので、ひやり峠からは、「道なり」です。
それでも、地図にのらない割に、一応舗装はされているしで、
ちょっと狭い林道レベルです。
たぶん、道路の規格上、記載が無いんでしょうね。
そんなわけで、ひやり峠はうっかり通り過ぎてしまったほどで,ネタになりそうもありませんでしたが、
この道は問題なく通れます。
ただし、路面はやや荒れで,クルマが通れる幅は無いので,小さめのバイクやMTBがお似合いです。

途中の原っぱで見かけた、小さな「機関車」。
横に「ROCKET IV」って文字。
調べてみると,これと同じみたい。
若干形や仕上げも違うようなので,レプリカでしょうか。

【r463の5叉路ムービー】

r463の途中で見かけた5叉路です、
道幅は,ギリギリ軽トラで通れるかどうか。
とにかく、地形に沿ってクネクネと続いていて飽きません。
複雑で楽しい小道が多いので,ついどの道にも行って先を確かめたくなります。
小道マニアの至福の時です。(笑)

ここ「たこせんべいの里」は、事前の情報収集でもヒットが多かったところ。
営業は、9時からでしたが、少し前に来てしまった私が一番乗り。
それでも、すぐにお客さんが一杯になりました。

いわゆる製造直販のせんべい屋さんなわけで、
大きな建物の中に入ると,色んなせんべいの販売エリアと,休憩エリア、そして一部は工場になっていて、ガラス越しにオートメーションのせんべいマシンが見えます。

商品の山ごとに試食が出来るようになっています。
全部で10種類以上はあるでしょうか、全部試食すると朝食代わりになるくらい。
休憩エリアの隅には、無料のコーヒーサーーバーまで完備。
なかなか良い商いをされているように見えました。
この手のせんべいって、似たものは近所のスーパーでも替えますが,
まったく別物といえるほどに味が違います。
たかがせんべいと侮れないです。

タコせんべいで小腹を満たした後は,r467>r66>r465>r46と繋いで洲本入り。
この時点で,まだ10時頃。
お昼にはまだ早いです。
時間があれば,高校野球で有名な洲本実業にも行ってみたかったですが,
お昼には、行程の半分を消化したかったので、先を急ぐ事にしました。
洲本からは,r481で少し南下の後,そのまま柏原山林道に入ってさらに南下します。
道は,舗装された林道といった風情です。

植生の違いから、木立は低く,タブノキ(たぶん)の森が続きます。
タブノキなどの在来種は,根の浅い針葉樹とことなり、根が深くしっかりと張ります。
そのせいか、本土で見られる土砂崩れなどがあまり見られません。
この林道の後半は、かなり傾斜があるコンクリート舗装になりますが、土砂崩れの箇所は皆無でした。

『旧陸軍省・伊張砲台跡』

すこし下って行くと、こんな標識を見つけました。
パトロールですので、このまま過ぎる事はできません。
勇気を持って探検です。

斜面をかまくらのようにくりぬいた間取りになっています。
ただし、中はかなり広いです。

石の階段は、タブノキに浸食されて崩れている箇所もあります。
まさに、「兵どもが夢の跡」。

こんな井戸も発見。
「サダコが出て来たら即退却」と腰が引き気味ながら、勇気を持って中も撮影。
もちろん、サダコは居ませんが,中には水がたまっています。
さすがに砲台らしく、造りがしっかりしています。

そういうわけで、無事海岸側に出ました。
普通の人は、海岸沿いに走るのが時間も早いし「平和」です。
なので、途中、誰一人として出会いませんでした。
傾斜もそれなりにあるので、自転車野郎もわざわざ通らないでしょう。
でも、バイカーなら、特に250cc以下のバイクなら何の問題も無く通過出来ます。

淡路島の南端の道は,通る人多く無いせいか、不法投棄のゴミだらけです。
わざわざ島の外か持ち込む人は居ないと思うので、島内の人の仕業だと思いますが,
なんとも言葉が無いです。
淡路に限らず,観光地はきれいにしますが,人が通らない山中は、日本中どこでもゴミの山です。

この淡路南端の友ヶ島水道のあたりは、ちょっと雰囲気が微妙です。
「UFO神社」だそうで。
一部文字がテープで隠されていて,いかがわしさ満点。
駄目とわかっていてもちょっと覗いてみたくなります。

「淡路島水仙郷」です。
別名「謎のパラダイス」。
かなり有名な、不思議施設で、内部は「秘宝館」ぽいらしいです。
このあたりは、水仙が有名だそうで,「灘黒岩水仙郷」なんてところがあるんですが、
そこと間違えて、家族連れとかが来るそうですが、間違いに気が付いた時には手遅れですね。(汗)
要パトロールの施設ですが、もう少し体調が万全の時に行ってみようと思います。

ランチは,福良港の『南淡路ふるさと活性化センター」にあるレストランで頂きました。
さすがにお刺身や魚の煮付けが美味しいですが,特別な感動はありません。
洲本の南にある「ニュー淡路」の日帰りプランに合わせたほうが満足度が高いでしょう。

以前にも行った、鳴門岬の先っぽにある道の駅「うずしお」からの風景です。
渦潮で有名なこの鳴門海峡は、「これって川?」って思うほどに潮の流れが速いです。
ほぼ急流と言ってもいいくらい。
船なんか,全速力でがんばっていますが,僅かずつしか進みません。

【必死で進む船のムービー】

さて、ここからは折り返しです。
次の目的地は,「淡路島牧場」。
別に牛を見たい訳じゃあありません。
目的は一つ。
食後の「アイスクリーム」です。
地形図を見てもらうとわかりますが、
南淡路市は、平坦な地形で、この牧場のあたりも市街地だったのが意外。

近くに,「ファームパーク・イングランドの丘」があるせいか、ここの牧場は、ちょっと寂しい感じ。
「牛乳飲み放題!」ってあるけど、
紙パックの牛乳が、1つと紙コップがあるだけ。(笑)
せめてピッチャーに移してあったら・・・。
アイスもトピック少なめですが、味は,牧場系の牛乳味です。

さて、デザートも頂いて、帰路を急ぎます。
r126>r66と繋いで北上しますが、途中で巨大な鳥居発見。
特に鳥居マニアではないですが、旅の途中で「これは!」というのに出会うと,つい願掛けをしてしまうのは人情です。
神社の名前は、「おのころ島神社」だそうで。
女性の観覧者が多いなとおもったら、縁結びや安産などの御利益があるとか。
希望者は行ってみましょう。

さらにr66北上。
平地を抜けて、土地の起伏が出てくると、まさに淡路らしい景色に出会えます。
五色町のあたりで、すばらしいS字を発見。
写真ではわかりづらいので、ムービーで。

【五色町近辺のご機嫌S字】

ムービーでもわかりづらい・・・(汗)
淡路は,高い山々がなく、典型な瀬戸内海式気候なので、灌漑用のため池が散在します。
池自体、もちろん実用のためのものなんですが、景観上の重要なポイントにもなります。
まず、見た目にも光が反射する水面は美しいし,水生動物が増えるので,生態系が豊かになります。
道路は、当然池をよけて作られるので,きわめて自然に則した造りになります。
農作業の為に、ガードレールは邪魔になるので、きわめて『ピュアな道」が出来上がります。
そんな珠玉の小道が、棚田やため池の間を複雑にぬって通る風景は、絶品です。
小道マニアなら涙する事間違いなし。
素晴らし過ぎます。

こういうちょっとした小道にも風情があります。
菜の花と笹の林がいい雰囲気です。

江井岬で海岸線に出ました。
このあたりからは、山側を走る道がないので海岸線オンリーです。
これは途中で見つけた人口の渚。
きれいだけど、ほとんど人が居ません。
駐車場は進入禁止になっているし、
連休に使用出来ない理由でもあるんでしょうか。
不思議です。

そういうわけで、黙々と海岸沿いを走っていたら,程なくフェリー乗り場近くの道の駅「あわじ」に着いてしまいました。
海岸線を走ると早いですね。
それにしても、下から眺める明石海峡大橋は巨大。
なにげに『惑星ザルドス』を思い出しました。(笑)

程なくて、船上の人になりました。
「あばよ、淡路。また来るぜ!」
って、やっぱりこんな台詞が付いて出てきそうになります。

淡路島は,適度な箱庭感があって,バイクや自転車には絶好のシチュエーションですね。
とくに、バイクは、小排気量がベスト。
内陸側の小道をとことこトレッキングすれば至福の時を得られる事間違いなしです。
淡路島は、海岸線だけで満足しちゃ駄目です。
本当のお楽しみは,内陸の小道にあり!
今回のバイクのトリッカーは、まさに淡路島ツーリングに最適な一台ですね。
今後何度か淡路を訪れて,すべての道を網羅したい気持ちになりました。

【淡路島山側ツーリングムービー】

添付地図の赤いラインでカメラを回しています。
バイクは電源を取れないので,今後の課題です。

【DATA】
走行ルート:Googleマップ
走行距離:240km(内淡路:198km)
移動平均速度:40.9km/h
全体平均速度:29.4km/h
総所要時間:8時間11分
移動時間:5時間52分
停止時間:2時間18分

#ちなみに腰の案配は・・・まぁ、何とかなったとしましょう。
「通常の腰痛」レベルに治まっているので,「可』ですかね。
帰宅後、灘温泉に直行しましたのは、言うまでもありません。
足首の筋力低下は、どうにもならんですね。
スタンディングでのシフトアップは、ほぼ不可なので、オフロード走行は回復を待ってからです。

投稿者 aw@bitlog : 2010年03月22日 11:35

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コメント

そっか。今回は日帰りなんですね。

投稿者 tamai : 2010年03月22日 13:39

そうです。
泊まりでのツーリングは、さすがに若干不安があります。
それでも、淡路島は,一泊して1日走り回ると満足度は高いと思います。
ホテルニュー淡路に泊まりたいです。

投稿者 aw : 2010年03月22日 16:06

こんばんわ

淡路島に最後にいったのは 黄色標準外装状態でした。

桜の季節は いつも トリッカーで探検走行しています。

 今年も 藤原京から明日香村 高田市 など 奈良をまわり

 最後は吉野山の予定です。

基本 妻と2人のりです

投稿者 osakaxg250黄-銀04  : 2010年03月22日 20:26

島自体がパラダイスのようでしたね、でもまだまだ探りを入れる場所はいっぱいありそうです。
海賊関係や活断層関係なども・・・
砲台跡へ行かれたのはエライ!観光スポットじゃ無さそうですもんね。
「謎のパラダイス」入ってみて欲しかったな、実は僕の場合2、3度、前を通っては寄るに至ってません。(^_^ゞ
あれって探偵ナイトスクープ、桂小枝謎のパラダイス・シリーズ発祥の地?聖地でもあります。
淡路島は気候も良いし、自然も歴史も・・・まさにパラダイスな島。いっそ移住したいくらいです♪

投稿者 路渡カッパ : 2010年03月22日 22:59

>osakaxg250黄-銀04

奈良もいいですね。
学生の頃、何度か行っています。
そのうち再チャレンジしたいです。

トリでタンデムってーのは強者ですね。
ケンカなど出来そうに環境です。(笑)

>路渡カッパさん
>海賊関係や活断層関

さすが、先輩!
次回はそのあたり狙ってます。

謎のパラダイスは,毎回、「次こそ行こう」って思うんですよ。(笑)
ネットでの情報では,かなり「萎える」雰囲気なので、
仲間でツーリングした折りなど、おバカネタにいいかなと思います。
淡路島開催の「ぽ」はどうですか?
フェリーを使うと「擦る」クルマもありそうですが。(笑)

投稿者 aw : 2010年03月23日 06:51

なかなか充実したツーリングだったようで。
近場に、これだけ変化に富んだ場所があるってのは実に恵まれてますね。
それに、日本のオフロードにはトレッカーが合いますね。
TT-Rでは、ちと大きくてパワーがあり過ぎるような感じ。

ちなみに、「未来惑星ザルドス」です。

投稿者 Nylaicanai : 2010年03月23日 07:54

フェリーにしろ、橋にしろ,
気軽に「島」に渡れるのは、ありがたいです。
前から「薄々感じてた」ことですが、
遊ぶ環境としては、なかなか恵まれています。
何より,遊びに行くのに、「渋滞」を挟まなくていいし、
旅先での「混雑」もないのも有り難いです。

>「未来惑星ザルドス」

そうドスね。

投稿者 aw : 2010年03月23日 08:19

こんなにいろいろあるんですね。
近くに住んでいても通り抜けるだけでした。
次回は寄り道ってのも有りですね。
ありがとう。

投稿者 ネエサン : 2010年03月24日 09:49

特に、何か施設ではなくて、
淡路島ならではの風景を楽しむのがいいと思います。

投稿者 aw : 2010年03月24日 10:33

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