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病室は、一番安い（2100円／１日）４人部屋です。
安いと言っても、明るし、十分な広さだし、安宿旅行慣れした私には、何の不足もありません。
同部屋の人は、首ヘルニアのおじいちゃんと、腰ヘルニアのおじいちゃんと、足の骨折のお兄ちゃん。
皆さん、穏やかでいい人そう。
この部屋は、みんな外科関連なので、空気は明るいです。
まずは、皆さんに「新入り」として挨拶を済ませて、ベッド周りの「セットアップ」です。

だいたい、このベッド周りのセットアップで、入院に慣れているかどうかがわかるんじゃないでしょうか。
冷蔵庫、テレビ付きの収納ボックスの他に、簡易のクローゼットもあるので、余程長期でない限り、十分そうでした。

病院のベッドのヘッドには、必ずこんな設備が付いていますが、
ここで、意外なロゴマーク発見。

「漢」なバイクの代名詞、「Kasasaki」ですよ。
「カワサキシステムプラント」っていう、川崎重工のグループ会社ってことで、バイクとは、直接関係ないですけどね。
でも、カワサキのバイクで転んで、ここでこのロゴを発見した人は、
少しだけ、ハッピーかも。（笑）

天井には、牽引用のジグが。
こういうの、具合が悪くなった時にありがたいですね。
筋トレや「サスケ」の練習にも使えそうだし。

この日のランチメニュー。
低カロリーで、メタボには効きそう。
山芋そばは、おじいちゃん達には殊の外ご馳走のようで、とてもご機嫌でした。
でも、朝食のトーストは、お気に召さないようで、
腰ヘルニアのおじいちゃんは、凹んでました。（笑）

私の愛機、「Nissin」３号。
駆動は、乗り手と押し手のハイブリッド。
サスは、リジッドですが、乗り心地は快適です。
別に、歩行に支障はないですが、検査の行き帰りは、これに乗る事が決まりのようです。
何ともないのに、押してもらうのは、バツの悪さ半分、楽しさ半分です。

注目の看護士さんは、明るい性格のおばさまでした。
二人のおじいちゃんは、少し長くいるせいか、若い看護士さんと楽しそうに話しています。
看護士さんと仲良くなるには、ある程度「長く」いないと駄目ですね。

最初に受けた検査は、「痛みの再現検査」。
これは、患部と思われる箇所に針を刺して、直接神経を刺激します。
いかにも痛そうで、検査前に担当医から「痛いですよ」と前置きされます。
問題の箇所を特定するために手段だそうですが、
私の場合は、１週間前の神経ブロック注射のおかげで、ほとんど痛みが取れてしまい、
イマイチ、痛かった場所を思い出せません。
あれだけ痛かったのに、「のど元過ぎれば・・・」なんでしょうか。
仕方が無いので、何カ所か、プスプスとやられます。
刺してる所はそれなりに痛むものの、なかなか再現出来んずにおわりました。

続いてやったのは、造影剤付きのCTスキャン。
最初に造影剤を注入した後、CTスキャンを行います。
CTスキャンは、ドーナツみたいな輪っかに患部を通すだけ。
MRIと違って、５分ほどで終わります。
こりゃ楽勝だ。
だだし、痛みの再現検査や造影剤注入のときにのっかる台に、
あきらかに、血液等の体液の痕跡が見られるのは、ちょっとキツいっすね。
もちろんきれいに掃除はされていることでしょうけど、
長く使っている鍋みたいなもので、「汚れが落ちきっていない」んでしょうね。

そんな検査の結果、担当医が言うには、
「現状は、症状の悪化が見られない。」
「足の麻痺に関しては、必ずしも手術で解消するとは断言出来ない」
「手術で治る事もあるが、合併症等の副作用が無い訳は無い」
等々の理由で、今回の手術は見合わせることになりました。
そういうわけで、トレーナーにリハビリや予防体操の処方を受けて、本日退院となりました。
みなさん、お騒がせしました。