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2010年02月22日
上級志向なnav-u NV-U75
週末に届いたソニー nav-u NV-U75を、
ジジババへのレクチャーも兼ね、ちびっと弄ってみました。
外観は、ライバルと比べると、若干大きめ。
しかも、外周にたいして、液晶表示エリアが小さめなので、枠の部分が広く見えます。
とは言え、実機を目の前にすると、側面にテーパーが付いているために、正面から見る限り、非常に薄く見えるため、その枠の広さは気になりません。
逆に、フラットで硬質な表示面が強調されて、iPhoneなどと同様な上質感があります。
電源SWは、左上のこの位置。
間違って押すようなことは無さそうです。
左側面には、データの入出力や、音楽・映像データ用の、メモリースティックDuoスロットと、USBジャック、スピーカー端子があります。
【デザイン】
基本的な操作の起点は、画面左側の表示エリア外にある「メニュー」と「現在地」のボタンになります。
NV-U3Cは、これらのボタンがハードSWで、故に、他のタッチパネル操作に比べてやや違和感がありましたが、今回はこれらもタッチ操作となったので、操作感が上がりました。
ハードウェアーキーは、「節度」と言う点では、ストローク感のないタッチパネルに勝りますが、それらが混在した場合、特に、スタンドにとりつけられた機器の場合、ハードウェアーキーのクリック感が、逆に災いします。
この二つのキーを、液晶の表示エリア外に出すのは、ソニーのnav-uシリーズ共通の仕様ですが、メリットは、通常画面の有効表示エリアを増やせることです。これらのキーは、常時表示されるべきキーなので、液晶表示外に置くのは、合理的です。
ただ、アイコンと文言の表示が少し小さく、車内が薄暗いとき、視覚の弱い人には判読しづらい傾向があるのは、要改善点でしょう。消費電力が許すなら、LEDで適切な透過表示とすれば、視認性とともに品質感も向上するのではと思います。
それ意外のボタンとしては、画面下に一列に、その都度必要なキーが表示されます。
デフォルトの地図画面の時は、音楽や映像などのアプリのボタンや「ナビ」「最寄」「行き先」「音量」などのボタンが並びます。
これらのボタンは、メニューボタンをクリックした時の第1階層に表示される機能のショートカット的な役割を果たしていて、非操作時には隠れるような設定も可能です。
つまり、通常走行中のナビ画面では、画面左に縦に並ぶ、地図の向きの切り替えキーと、ズームのための+とーのキーしか見えないように出来ます。これらのキーは、地図の邪魔にならないような目立たないデザインとなっており、「通常ナビ画面では、余計なボタンを見せたくない」という開発者の意図は明快です。
多くのカーナビは、多くのボタンが画面周辺に散在しています。
ソニーは、大きなサイズの液晶よりも少し小振りなものを採用する傾向があるように思いますが、画面のデザインを工夫する事で、実行表示エリアを増やそうというデザイン的志向は、共感出来ます。
メニュー画面は、ソニーのインターフェースの考えが良くわかります。
ボタンや文字は大きめで、余計な装飾を加えず、シンプルで見やすさを優先しています。
タブイメージのボタンや「地図に戻る」ボタンなども、最低限のデザインで意味が伝わるようにしています。
この画面を見るだけで、ソニーのインターフェースデザインの良心を感じることができます。
一言で言えば、「シンプルで明快でわかりやすい」ってあたりでしょうか。
全画面通して、一度に多くの機能を表示することや、スクロール操作を避ける努力が見られます。
アイコンやボタンにも、ありがちな「3Dイメージ」を使っていないので、まず、見やすいし、モダンかつ大人っぽい印象
があります。
【うらやましい機能】
ガーミンユーザとして見た場合、うらやましい点がいくつかあります。
第1に、ルートの編集機能。
立寄地点の追加は当然として、解除、並び変えが当たり前にできます。
nuviは、この「当たり前」が出来ません。イカンだろ。
さらに、うらやましいのは、立ち寄り地点間のルートの検索条件を、それぞれで変えられることです。
これで、ルートの保存ができますから、完璧です。
それらの操作は、イマイチ「直感的」とは言えないですが、より良くしようと言う努力が見えます。
第2のうらやましいは、名称検索のしやすさです。
文字の入力に従って、対象のインデックスが絞り込まれていくタイプなので、入力がやりやすいです。
多くのカーナビでは普通なんですが、nuviでは実現されていません。
【ちょいと良さげなところ】
シガーライターからの給電は、本体ではなくスタンド側にジャックが付いていて、
本体脱着の時、いちいち電源ケーブルも抜き差ししないのは良いです。
【イマイチな機能】
静電容量方式のタッチパネルは、視認性および反応性も良く、商品性は高いと思いますが、グラブを着用する事が多い人(私)には不便です。nuviの薄膜抵抗方式のタッチパネルのフィールに不満が少ないだけに、メリットよりもデメリットが目立ちます。
ここで、「手袋着用者向け通電手袋「か、せめて「通電指サック」を付属していれば、ソニーの「男気」を吹聴していたことでしょう。(笑)
もうひとつ、一番残念なのは、やっぱり広域地図のしょぼさです。
「なんで?」って訴えたくなります。
表示領域が大きいので、U3Cほどではないですが、それでもnuviと比べると痛々しいくらい。
マジ、何で?
政治的理由でもあるの?
タッチパネルのフィールが良くなって、地図のドラッグもグリグリなのに、
肝心の地図がこれじゃぁイマイチ活躍出来ないっす。
やっぱり、コンセプトは、容量が大きくなったPOIデータを駆使して、
経由地で柔軟につないでいく、ってスタイルなのね。
雑草魂の大雑把な(汗)ガーミンとは違いを感じます。(笑)
【U75操作ムービー】:室内でかるく転がしてみました。無闇にでかいサイズなので取り扱い注意です。
【勝手に総論】
静電容量方式タッチパネルや、BluetoothやVICS(対応)など、上級志向があらわなNV-U75ですが、
インターフェースは、成り上がりの見た目ではなく、モダンさと生真面目さが同居したユーザーフレンドリーさがうれしいです。
広域地図の情報量が増えれば、操作性にかんしてはほぼ完璧。
後は、実走行でのフィールチェックです。
#ジジババもすぐに弄ってました。
パニックには陥っていなかったので、相応に使い勝手は受け入れられたものと思います。
投稿者 aw@bitlog : 2010年02月22日 06:04
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