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2010年01月12日

元祖「エンスー」の終わり

カー雑誌『NAVI』が休刊だそうで。
某サイトのエントリーで知りました。
他の「クルマだけ」の記事のカー雑誌とは一線を画し、
広くクルマ文化を語る雑誌とし創刊されたと記憶しています。
私も、創刊時から頻繁に買って読んでました。
クルマの批評も、それまでの雑誌が、スペックとハンドリングとか、
クルマのことしか書いていなかったのに対して、
交通問題とか、海外のクルマ事情とか、ファッションとか、
クルマを通して見る世の中的な視点の記事は、それなりに面白かったと思います。
多くの車雑誌が、あまり国産車に対して批判的な記事を書かなかった傾向があるものの、
この雑誌は、海外の、それも日本ではあまり知られていないようなクルマを例にとって、
日本のクルマ作りに問題提起をしたりしていました。
そういった批判は、それなりに面白かったし、
渡辺和博のコラム『エンスーへの道』は、いつも最初に見るページで、影響も受けたと思うけど、
いつしか、そう言った批判が鼻についたり、面白いコラムもなくなって、
渡辺氏がコラムをやめた後は、すっかり読まなくなりました。
後半は、売れない劇団が、客を喜ばせることよりも、
打ち上げの居酒屋で、演劇論をぶち上げあって、それで満足しているみたいな、
そんな雰囲気を感じました。
結局のところ、批判はするものの、
クルマの楽しさを伝える事が出来なかったってところじゃないですかね。
先日のエントリーで紹介したジェレミー・クラークソン氏のTV番組「TOP GEAR」の
馬鹿馬鹿しいにも程があるけど、
早くガレージに行って、ロドに乗りたくなってしまう思いに駆られてしまうのとは、好対照。

クルマをつまらないものにしたのは誰だ?

GTRと新幹線で、どちらが早く着くか・・・(笑)

フィエスタで、海軍と上陸作戦。
こんな企画を思いついて、さらに実行するとは・・・言葉がないです。

投稿者 aw@bitlog : 2010年01月12日 09:55

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コメント

ハードでなくソフトを語る、とんでもない雑誌でした。
わたしも大好きで、よく読んでいたものです。
でも、最近は奇抜さも薄れ、廃刊も仕方がない状況だったと思います。

実は2代目の名物編集長は以前勤めていた会社の先輩に当たる人で、いろいろと関係があったりなかったり(^^ゞ

投稿者 Nylaicanai : 2010年01月12日 14:13

えっ、そうなんですか~
わたしも時~どきですが、読みました。
アウディを買った頃は、いっぱしの外車通気取りで読んでたこともありましたが・・・ハズカシ
ワタシが好きだったのは、naviのダイナミックテストでした。
清水氏の少し鼻につくけど理論的な批評が良かった、特にスノードライブ編は必ず購入していました。
残念ですが時代の流れでしょうね、もう少しユーザ目線の本音の雑誌ないですかね。
マガジンXだたお左翼すぎてかつ技術屋目線が強すぎて・・・反感が生まれそう
もっと車愛(別に外車の旧いのでなく、フィットやカローラにも同様に)にあふれた雑誌ないですかねぇ?

投稿者 しんさん : 2010年01月12日 14:15

>Nylaicaniさん

そうですね、ソフト主眼でしたね。
そこが面白かったところだけど、
最後の方は、ファッション誌みたいでした。

>しんさん

あれにだまされて、ポンコツの旧車に嵌ったり、
オイル漏れが日常のBXを、ずっとディーラーに預けっぱなしだったりした人も少なくないと思いますよ。(笑)

最近のマガジンXも、やや同じ臭いがしていますね。
まさに「左翼技術屋」(笑)。
クルマの外観よりも、ダンパーの取り付け位置で評価しなくてもと思ってしまいます。(汗)

クルマを使うこと、ドライブすることを楽しいと思わせる雑誌が欲しいですね。

投稿者 aw : 2010年01月12日 15:03

全く同感です。
クルマをつまらないモノにしたのは誰だ!
ユーザーもそうでしょうが、やはりカーメーカーだと思います。
要するにユーザーに迎合したクルマばかりしか作らなかったツケが来ている、ということでしょう。
トヨタの社長がモーターショーでクルマ離れはカーメーカーに責任あり、と言ってましたが正にそう思います。
カーメーカーも商売ですから判らなくは無いものの、でも一方では「クルマ文化」を創る責任があると思うのです。
それをしてこなかったが為に、結局はクルマ離れになって自分たちも生き残れなくなっちゃう。
中国やインドに出てるのは、文化を創ることから逃げているだけとしか思えません。
ただの移動手段になり下がったクルマじゃ無くて軽トラみたいな”スポーツ車”が欲しいですね。

投稿者 Oです。 : 2010年01月12日 20:18

かつて、60年代、
日本は、実にオリジナリティー溢れるユニークなクルマを作っていましたけど、モノづくりだけに終わって、文化に高める努力をしてこなかったですね。
経済のみで政治と繋がったことも裏目に出てしまいました。
マスコミも寄与出来ませんでした。
人は、言われるままに、不要なスペースを抱えるクルマを「お得」と尊びました。
渋滞の高速で、一人辛そうに、ミニバンのハンドルのオヤジをみた子供がクルマを好きになるはずがないですね。(汗)

投稿者 aw : 2010年01月12日 21:05

失くなりますか…、まぁ、今となっては残念とも思えないんですが。
創刊号から確か100号超えるくらいは読んでたと思うのですが、
例の鈴木氏に代替りした頃かな?
呆れるほどのダメ雑誌になったので買うのを止めました。

初期の頃の、旧来のマスコミが触れようともしなかった
車社会の諸問題に次々と斬り込んで行った特集記事や、
巻末に載っていた、全新車をウイットに富んだ○と×でズバリ短評したリストとか、
それにオペル(元)の児玉英夫さんのギャラリーの素晴らしさ…。
「そうそう、こういう雑誌を待ってたんだよ!」
と、当時の車好きは歓喜したのですが…

それがいつやら、骨が抜け、牙が抜け、センスもずれて、
果ては車に託けた軸の外れた記事ばかり目立つようになっては
存続しようもないでしょう。

CGは生き残り(厳しい様ですが)、NAVIは死ぬ。
どこか日本のモノ造りの弱点と重なるような気もします。

投稿者 おむ : 2010年01月13日 01:32

児玉さんのギャラリーは良かったですね。

そう言えば、パソコン誌なども、ずーーーーーっと買ってないです。
雑誌自体殆ど買わなくなりました。
「情報」は、ほとんどネットで得られますしね
でも、ネットの場合は、サイトを通して一貫したポリシーや統一感ってあまり感じないですね。
作り手の顔が見えないというか。
雑誌が読まれなくなるのは、ある意味仕方ないと思うんですけど、上手くネットへの移行ができないものなんですかね。

投稿者 aw : 2010年01月13日 08:52

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