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2009年09月09日
東北ラストラン(2/3)
【ややハードなR399】
さて、いよいよメインディッシュの一つ、R399です。
阿武隈山系の真っただ中を走るこの道は、クネクネとゆったりの繰り返しです。
ぶっちゃけて言えば、道路の改修が進んでいなくて、
ところどころ未改修の峠道があると言うだけなんですが、
このおかげで、ちょうどいいタイミングで休憩を取れるわけです。
いくら好きでも、何十キロもクネクネが続けば、さすがにイヤになりますからね。(笑)
前回の良い記憶のままに走ったものの、
落ち着いてみれば、このクネクネは少々ハード。
路面は悪くないものの、見通しは悪く、ヘアピンはタイトです。
やはり、低いとは言え、峠はイマイチ。
バイクには悪くないでしょうけど、普通のドライバーが走るには覚悟がいるでしょう。
まぁ、そのおかげで、誰も走らない道を独占出来るわけですが。(^_^;)
【お楽しみのランチタイム】
しばらくR399を走り、クネクネ道も少々お腹いっぱいになった頃、
本物のお腹が減ってきました。
「川内村」ってあたりの集落に入ったあたりで、「川魚料理」の看板を発見。
正直な所、ありふれた田舎道を走っていて、
都会の人が期待するような地方の美味しい料理を見つけるのは、なかなか難しいです。
だって、田舎の人は、毎日郷土料理を食べる訳ではないので、結局の所、
いわゆる、「観光地」じゃないと、郷土料理にはなかなかありつけません。
でも、ちょっと看板に拘りを感じたので、いったん通り過ぎたものの引き返して入りました。
このお店「川魚宮坂」は、自宅兼のようで、すこしばかり民芸調の家庭的な雰囲気。
どうやら年配のご夫婦でやっておられるようで、奥様が注文をとって、旦那さんが料理を作られているようです。
私が注文したのは、岩魚の刺し身と唐揚げの定食「川魚定食」(1500円)です。
注文してまもなく、いかにも素朴そうなご主人が挨拶に出てこられました。
ほー、そういうスタイル?
ほどなく、して出てきた料理は、見た目、特別なことはないですが、
岩魚の唐揚げは、きめ細かくカラリと揚がり、
刺し身は、今まさに捌いたような、プリプリした食感がたまりませぬ。
感動しながら食ってると、再びご主人登場。
で、奨められたのがこれ。
筋子です。
「塩で〆てるから」ってご主人。
料理も食べ終えた頃、今度は奥様が登場。
やはり何やら持っておられます。
はちみつのお茶と蕎麦の揚げ菓子。
で、よく見ると、お茶の底になにやら沈んでいます・・・・(汗)。
東京から山形に向かっている話などもしたので、「精」つけるようにとのお心遣いです。
足がついた虫は、若干苦手ながら、ありがたく頂きました。(^_^;)
さてお勘定をして帰ろうと思ったら、
ここで、またまたご主人登場。(笑)
また何か手に持っておられます。
竹細工の楊枝差しをいただけるようです。
なんという手厚いサービス。(笑)
地方ならではと言うか、こういう心遣いをされると、この土地が好きになります。
あとで、「川魚宮坂」で検索した所、川魚を食べさせるお店として、けっこう名前が通っていたみたい。
偶然のラッキーでした。
ちなみに、川魚は寄生虫がいるので、生食には注意が必要そうです。
ちなみに、ご主人は、元大工とか。
たぶん、この家も建てられたのかも。
竹細工の意味もわかりました。
【蔵王】
お腹も満たされた所で、再びR399のカントリーロードを楽しみつつ、次に目指すのは蔵王エコーラインです。
学生の頃、バイクで通った記憶がありますが、殆どおぼろげです。
景色も雄大で、気持のいいワインディングが続きますが、観光のクルマも多く、追い越し禁止のラインが続くので、頑張って走るというより、景色を愉しみながらマッタリ走ることになります。
火口の御釜から立ち昇る湯気が、風向きによって道路を遮り、ちょいとシュールな風景も作ってくれます。
それが、トビラの写真。
この後、すぐに風向きが変わって、すっかり晴れてしまいました。
山形市内でお土産を購入後、宿泊地の寒河江に入ったのは、6時15分ごろ。
友達のI氏には、6時頃到着予定と伝えていたので、ナビの力は絶大です。
宿は、ネットで調べた「賀原屋旅館」。
夜はI氏のご自宅でお呼ばれにあずかるし、朝は早いので朝食は不要。
なので、ビジネスホテルを探したけれど、どこも満室。
で、予約は電話のみのこの宿を見つけた次第。
一番のキッカケは、この記事。
なんと源泉掛け流しの温泉付きですぜ!
もっとも、素泊まり中心のビジネス旅館で、料金も4500円とかなり安いので、
正直、リスクを覚悟で予約しました。
ネットでは、古い建物の写真がありましたが、
昨年に改装してこざっぱりとしたきれいな宿になっています。
家族で経営している小さなビジネス旅館ですが、建物はきれいだし、
案内された温泉の御風呂がすごかった。
浴槽と床は、温泉の含有成分で濃い茶褐色になっています。
蛇口も腐食が見られます。
最初は、熱くて入れそうにないと思っていたものの、暫くすると熱さにも馴れて実にいい湯加減。
湯船に沈む体の色がやはり茶褐色。
硫黄の臭いはなく、やはり鉱物系の臭いがあります。
うーん、これはめっけもんじゃないですか!
湯船は小さいながらも、十分に手足は伸ばせるし、
泊まり客しか入れないので、独り占めです。
友達も入れないかと御かみさんに尋ねた所、なんと、手拭いまで頂いて「ただ」入れてもらえました。
東北の方は、本当にいい人が多いです。
先を急ぐ旅ゆえ、泣く泣く蔵王温泉をパスしましたが、ここで十分に堪能出来ました。
そういうわけで、寒河江で泊まるなら、さらに温泉好きなら、この賀原屋旅館は要チェックです。
【宴】
夕食は、I氏のご自宅で頂きました。
I氏は、実家でご両親と一緒にお住まいです。
実は、I氏の御実家は、20数年前に、バイクツーリングの折りに一度お邪魔しています。
そんなに時間が経ったにもかかわらず、ご両親はチョーお元気。
今回は、I氏の奥様と3人のお子さん、それにI氏の友達のE氏夫妻もみえて、ずいぶんと賑やかです。
I氏のお子さんは3人とも元気のいい男の子です。
彼らには、「人見知り」という言葉は不要なようで、2年ぶりに対面したへんなオッサンに、すぐに絡んでくれました。
定番の「芋煮」です。
これ抜きには、山形料理は語れません。
日本酒が進むこと。
「出し」と呼ばれる、キュウリやオクラ、ミョウガなどを刻んで混ぜ、味をつけたものです。
ご飯にのせて頂きます。
サッパリ感が、暑い日にうれしいです。
これは岩魚の唐揚げ。
本日二度目の唐揚げですが、こちらは野性的な感じ。
I氏がお子さんと一緒に、釣り堀で吊ってきた獲物です。
山菜も山形の郷土料理として有名です。
御母さんご自慢の地元のゼンマイのお浸し。
柔らかくて美味。
末っ子が、釣った巨大な岩魚。
この後、彼はこの唐揚げにかぶりついていました。
田舎の子は逞しいです。
こんな塩梅で、山形の夜は幸せに更けました。
投稿者 aw@bitlog : 2009年09月09日 06:17
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コメント
道良し、昼飯良し、宿良し、友良しでなかなかの思い出づくりができたようですね
一番上の写真はモヤの中ですか?ちょっとイイかも
投稿者 Anonymous : 2009年09月09日 11:26
↑は「ワテ」どす、名前忘れちゃいました・・・
投稿者 しんさん : 2009年09月09日 11:28
今回は、大当たりでしたね。
帰りのルートの選択も、結果として悪くなかったし、
覚悟して飛ばしていたにもかかわらず、
お巡りさんの御世話にもならなかったし、
ほぼ完璧なツアーでした。
投稿者 aw : 2009年09月09日 14:26
旅は人情・・・それも醍醐味ですね。
狙いじゃなく受けたサービスって幸せを感じてしまう。
生涯忘れられない旅をされたのかもしれませんね。
投稿者 路渡カッパ : 2009年09月09日 21:40
「人情」が加わると、旅の味わいは、ぐっと濃くなりますね。
つか、それこそ、「観光」が「旅」に変わる瞬間のような気がします。
投稿者 aw : 2009年09月10日 06:28
これまでは手を抜いていた?
やれば、できる?
まさに完璧ですね。
投稿者 Nylaicanai : 2009年09月10日 06:47
そーゆーことばかり言ってると、
また失敗をやらかすよ。
投稿者 aw : 2009年09月10日 09:34
うーーん おいしそうなものばかり。
そして 素敵な人がいっぱいね。
投稿者 ネエサン : 2009年09月10日 09:47
ホンマもんの郷土料理ですね。
でも、I氏のお父さんの話の内容は、
方言のために、7割ほどわかりませんでした。(笑)
投稿者 aw : 2009年09月10日 10:57