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2009年07月29日

「ライドシェア」という考え

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さて、オフィスの荷物の搬送が、いよいよ週末に迫って参りました。
前にも、話した通り、一人で運べない荷物など、荷物の積み込みを手伝ってもらうかわりに、
東京ー神戸間の相乗りをしていただくという、美味しい話を求めて、「のってこ!」なるサービスに登録しました。

「のってこ!」とは、そのサイトの説明によると、
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ライドシェア(クルマの相乗り)相手を見つけることができるサイトです。
旅行・帰省・レジャー(スキー・スノーボード・ゴルフ・サーフィン・ライブなど)に出掛ける際に、
のってこ!で見つけた相手とライドシェアを行うことによって、

【1】 ドライバーの方は、高速道路料金・燃料費を割勘できます。
【2】 同乗希望者の方は、クルマがなくても交通費を安く抑えて移動ができます。

本人確認を行っているため、他サイト(匿名制の掲示板サイト等)よりも安心です。
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ってものらしいです。
詳しくは、リンクのサイトをみてください。
「ヒッチハイク」にも似ていますが、「相互扶助」的意味合いがあるので、少し違います。
ヒッチハイク的なところもありますが、目的を選べる点で、「SNS」的と言えるかも知れません。
「SNS(人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型のWebサイト)と異なるのは、
コミュニケーションが、一時的で、かつ、リアルな世界で行われることでしょうか。
それが、クルマと言うメディアで行われています。
タクシーの相乗りのようなサービスは、他国でも行われていますが、
資源の有効利用と言う点、「シェア」というのは、流行になるでしょう。
ありそうでなかった、実に興味深いサービスじゃないかと思います。

私の場合、引っ越しの手伝いを頼みたいと言うのもありましたが、
キッカケとしては、この新しいサービスを試してみたいという方が大きかったと思います。
実際、便利屋さんを頼んでしまったので、手伝いの必要は、あまり重要で無くなりましたし。
募集は、「東京>神戸2tトラックの旅」ってタイトルで出しました。
もちろん、復路のバージョンもあります。
リンク先では、ここのニックネームで出しているので、細かな内容はそこを見てもらえばわかります。
応募してきたのは、全部で3人。すべて、20代の女性です。
やはり、多くの場合、ドライバーは男性であることが殆どみたいですが、のせてもらう側は、女性の、特に若い方が多いみたいです。
もちろん、男性も多いわけですが、危険性を考えると、女性は多くないと思っていのに意外でした。
免許所のコピーを提出して、ある程度の身元保証をしているとは言え、です。
危険とまではいかなくても、どんな人かも知れないのに、狭い空間で数時間、ながければ10時間以上一緒にいるわけですから。
「見ず知らずだから気を使わなくていい」ってのもあるんですかね。
ともかく、女性が多いのは意外でした。
でも、良く考えれば、女性は、男よりもずっと合理的ですから、こういった合理的システムには、男よりもずっと順応性があるのかも知れません。

結局、はじめに募集してきた二人は、微妙に時間が合わないことが分かり成立しませんでした。
関東ー関西間は、のせる方も乗る方も多いので、よりニーズに合うものを探すことが出来ます。
3人目の募集は、最初、往路で成立しましたが、メールをやり取りする中で、復路も一緒になりそうです。
復路の私の条件は、「ランチを奢ってください」です。
多くの人が「シェア」を期待して、数千円の負担金を求めます。
私の場合、目的を達した帰りなので、負担金すら要らないと思ったのですが、「ライドシェア」として、むしろ「ただ」は胡散臭い印象を与えるようです。
なので、ギリギリ「ランチ」としました。
私的には、退屈で死にそうな高速の時間をなんとか出来そうだし、空荷で走る居心地の悪さを克服出来ることがありがたいです。
そんなわけで、早々に、この新しい「ライドシェア」を体験出来そうです。

実は、このあたらしいシステムに対する、トラブルや批評を調べてみました。
「のってこ!を考える」ってサイトを見つけて読んでみると、私とおんなじ募集の例を紹介してありました。
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依頼者:男性、トラックで引っ越し
行き先:神戸
備考:引っ越しのソファーの運びを手伝ってくれれば費用0円

なるほど。お金じゃなくて作業を手伝ってもらうことですか・・・。これはライドシェア的には非常に有り難いケースで、有効活用すべきです。
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なるほど、偶然にも、より良いケースだったわけですね。(笑)

理想的にみえるサービスですが、やはり問題がないわけではありませんん。
まず第一に、危険性です。
いくら免許証のコピーを提出しているとは言え、それが、本当に本人のものかどうか確認する術はありません。
自分の物でない免許を自分のものとして出した時点で犯罪になりますが、身分を保証したとは言いにくいです。
仮に、本人だったとしても、パーソナリティーの問題があります。
閉ざされた空間で、不快な思いをしないという保証はありません。
まぁ、初対面の人に、そうそう自由に振る舞う人は、少ないとは思いますが、男女の組み合わせになった場合は、女性に不利かと思います。
相性の問題がなければ、すべてオッケーかと言えばそうではありません。
高速道路の場合は、乗り降りする場所が問題になります。
途中乗車や下車をする場合、高速をいったん降りると時間もお金も無駄になるので、高速道路上で乗り降りを済ませたいというのが人情です。
ところが、高速道路は、そういったシェアのし方に対応していません。
出来そうなのは、高速バス停とSA。
私は、最初、バス停を利用しようかと思いました。
ところが、これが違法なんです。
高速のバス停での停車は、バスに限られっていて、一般車がそのエリアに停車するのは違反になるそいうです。
この点SAならオッケーですが、外に出入り出来ないSAも多いらしいのです。
今後、高速が無料化なれば解決出来る問題ですが、今のところ、高速でのシェアには注意が必要です。
そのほかにも、万一事故に遭った場合、補償が複雑になるかもしれません。

ともかく、この「クルマ+ネット+シェア」のサービスは、可能性を秘めていますね。
今回のように、引っ越しなどで往復する場合、復路は空荷になるわけで、
時間さえ合えば、実に有効に、トラックを活用することができます。
引っ越しのシーズンなどは、たぶん、大手の引っ越し屋さんは、社内でやってることでしょうけど、
個人でやる場合、うまくいけば、かなりの節約が期待出来ます。
成長の激しい子供用の道具や洋服などは、すでに十分な市民権を得ていることでしょう。
単にモノの共有だけに留まらず、「コトの」共有に発展していきそうで、「シェア分野」のサービスには注目しましょう。

投稿者 aw@bitlog : 2009年07月29日 05:09

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