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2009年05月05日

1円のお宝本

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下北のタイ料理屋「バーンキラオ」でランチを取りに行った時、
お店の本棚で『東京の地理がわかる辞典』って本を目にしました。
「なるほど、ここはタイの人がやってるし、タイの人が日本を勉強するんだな」などと思いながら手に取りました。
そしたら、内容が実に濃くて、面白い!
この本は、東京の地理地形から、土地土地の歴史や成り立ちを解説していくというもの。
執筆者は、著名な歴史や地理の研究員のようで、かなり濃い内容ですが、
各章のタイトルの付け方が上手く、興味をそそる内容になっています。
たとえば、
「大昔、東京都心の半分は海だった」とか、
「移り変わる日本の位置の原点」とか、
「女性が多かった!?品川宿」とか、
「秋葉原はどうして電気街になった?」とか。
ちょいと読んでみると、本当に面白い。
普段、ツーリングをしている時、何となく地形を肌で感じています。
都心から西に向かうと、いくつかの川を越すわけですが、
この時に実感するのが、「河岸段丘」。
世田谷などは、玉川にかかる部分がそうですし、もっと西に行くと、
相模原の辺りは、大きな河岸段丘になっています。
川にかけて、断崖状になっているわけですが、高低差があって風景に変化を加えています。
これが、ツーリングには最高の風景を作ってくれます。
だから、走っている途中に、そんな場所を見つけると、
「お、河岸段丘」ってちょっと嬉しくなります。
他にも、似た段差では、断層があります。
断層と言えば、地震の原因にもなっていますが、
断層の部分は平坦なので、実は断層に添って街道が出来、人が住むむようになったんです。
そういう風に地形を感じながら走ると、なかなか楽しいです。
そんなわけで、この本の発見は収穫でした。
で、速攻、すぐ近くの本屋に駆け込んだわけですが、
なんと、「絶版」。
となると、いつものネット検索です。
ありました、Amazonに。
新品もありましたけど、中古も出ています。
値段は、なんと「1円」!
送料込みで、「341円」(笑)
しかも、傷みの少ない「良本」とあります。
当然、即ポチです。
送られてきた本は、帯もついたまま。
新古っていってもおかしくないきれいさ。
定価の1500円でも、安すぎる内容なのに・・・。

地理からみた東京の歴史に興味がある人には、とーーーてもお薦めです。
「東京〜」とありますが、普遍的な無いようなので、
理解が進めば、他の地域の地形も感じ取れるようになるでしょう。
まだ、中古の1円本もありますし、確保しておかないと悔やまれる逸品です。

こんなに良い本が、1円で買えるとは・・・。
ものの価値というのは分からないものです。

投稿者 aw@bitlog : 2009年05月05日 10:07

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コメント

やっちゃいましたよ。
ポチッと。
届くのが楽しみ(^^ゞ

でも、本をつくっている側からすると、この値付けはねぇ……

投稿者 Nylaicanai : 2009年05月05日 12:44

Amazonの中古価格は、マーケットのニーズの反映だから、おいしい物件ですね。
ホントの価値が反映されていなものを見つけるのは、まさにとレジャーハンター気分です。

投稿者 aw : 2009年05月05日 15:02

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