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2008年08月09日
チャン・イー・モウの北京オリンピック
途中から観たんですが、
すごかったです、北京オリンピック開会式。
演出は、中国で最も有名な、というより、世界で最も有名な中国人映画監督、張 芸謀(チャン・イーモウ)。
「黄色い大地」、『紅いコウリャン」、「初恋の来た道」など色彩と映像美は、当代随一と言っていいでしょう。
経済発展中の中国を表すようなダイナミックな演出も、想像を超えています。
たぶん、多くの「演出家」と呼ばれる人達が、羨望のため息を漏らしたんじゃないでしょうか。
『ヒーロー』などのエンターテイメント作品を作る一方で、
代わりゆく中国の中で戸惑う人の心情をあぶり出すような作品を出しています。
演出の多くが、人海戦術によってなされているのも、他民族国家である中国を象徴しているし、
それぞれの演目が終わる切れ目は、整然と終わるのではなく、
パラパラとランダムにドットが消えていきます。
それが、余計にダイナミックに拍車をかけるんですが、
なんだか、新しい中国の中に「個人の胎動」を感じてしまうのは、私だけ?
個人個人が、もっと自由にものを言える中国。
ひょっとしたら、彼は、そんなこれからの中国を、このオープニングセレモニーに表現したのではないか。
1ファンとして、そんな風に思い入ってしまいました。
でも、あのワイヤーで吊られながら走ってるの、けっこう辛いなぁ〜。
投稿者 aw@bitlog : 2008年08月09日 14:08
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コメント
中国でなければ出来ない演出だったとはおもいます。その点は良かったのかな。
ぼくはマスゲームと雑伎団の融合かな、と冷めて見ていました。
それに、どこか選手不在を代表するような開会式だった。オリンピックの本質はそれで正しいのかもしれないのですが。
投稿者 たまみ : 2008年08月09日 16:17
オリンピック、始まったんですね。
せっかく時差のない中国での開催なのに、我が家にはテレビがない(^^ゞ
ということで、ネットで結果だけを見ることになります。
投稿者 Nylaicanai : 2008年08月09日 23:41
>たまみさん
私は、歴史的な意義という意味で見てました。
あの盛大な開会式の前と後では、中国人民の意識に影響を与えるのではないでしょうか。
ちなみに、選手というのは、開会式には出たいわけではないそうですね。
長い時間待たされて、体調管理に気を使うそうです。
>Nylaicaniさん
あの開会式は、すごかったですよ。
出きれば、生で見たいと思いました。
投稿者 aw : 2008年08月10日 03:41
全部は見てませんが・・・
マスゲーム、軍隊の行進みたいなものを見せられるのかと思ってましたが
意外と芸術的、そう言う方が演出指揮されてたのですね。
私も「活版印刷」の最後で参加者が手を振るシーンを見て
>新しい中国の中に「個人の胎動」を感じました。
あれも演出でしょうが、今までならありえなかったかも。
ひとりのアーチストの力でも大国を動かすものなんですね。
投稿者 路渡カッパ : 2008年08月10日 11:08
オペラやバレエの舞台演出も多く手がけているようですね。
必ずしも体制派と言うわけではないでしょうけど、
お互いに、上手く利用しあっているってことでしょうか。
複雑な事情の中でのオリンピックなので、色んな意見が聞えますが、
一つのパフォーマンス、作品としてみれば、滅多に観られるものではないでしょう。
DVDでも出ないかなと思っています。
投稿者 aw : 2008年08月10日 13:06
どうしても斜めに見てしまいます
無邪気に喜んでいる彼の地の国民のインタビュー映像等々
自国を称え、政府を盲信する様子、日本も昔こうだったんでしょうか?さすがに実体験がないもので・・・
もっと純粋にスポーツの祭典に感動すべきですよね・自戒
投稿者 しんさん : 2008年08月11日 08:34
あの、足跡を模した花火がCGだったのは、ちょっとやられた感がありますけど、アイデアは面白いですね。
民族衣装の子供がすべて漢民族だったってーのは、がっかりです。
まぁどこの国でもはじめてのオリンピックは、大なり小なり無理をしているものだと思います。
中国の勝負は、オリンピック以降じゃないですかね。
投稿者 aw : 2008年08月18日 16:23