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2008年04月16日

怒濤の四国疾走レビュー(3、4日目「最終回」)

さて、いよいよ帰路です。
高知からの帰りルートは、北上して瀬戸大橋を目指します。
道路は、高知自動車道、高松自動車道を利用する高速ルートと、32号線を使う下道ルートの二つとシンプルですが、当然、下道です。
この日、自宅に帰るという従兄弟(彼は、週末のみ兵庫の自宅に帰ります)と相乗りする話が出ましたが、
私が「下道マニア」であることを告げるとあっさり辞退されました。
え、えー、楽しいのにぃ・・・。

そんなわけで、お土産のボンタンを頂き、坂出を目指しました。

ルートをセットしようとナビを見ると、土佐山田の北側に「クネクネ」らしき道路が見えます。
これは「据膳」では?
悪い虫が騒ぎ始めました。
土佐山田から普通に32号に向かえば良いもの、
しつこくルートを戻すことを迫っていたナビが、根負けしてルート変更に応じた事も手伝って、「クネクネ」決定です。(笑)
結果から言います。
初めての土地で、知らない小道に入る事は、やめたほうがいいです。

【かなり後悔なクネクネムービー】

クルマ一台がギリギリです。
田舎道走行にはなれているとは言え、
知っていたら入りません。
それくらいのギリギリ&ハード。
万一、行き止まりなんてなってたらなんて考えると気が遠くなります。
「もう、後戻りは出来ない!」
そんなことを思って前に進みました。
それでも、後半、けっこう楽しいクネクネが。
なんとかに付けるクスリはないです。(汗)

とにかく、なんとか無事に32号線に出る事が出来ました。
32号線は、吉野川沿いに高松、坂出方面に連絡しています。
途中は、有名な「大歩危」「小歩危」の景勝地もあり、四国山脈の自然を味わえるルートです。

【32号線マップ】

メインルートでもあるけれど、車はさほど多くありません。
なので、前がつまらない限り、「田舎速度」で走れます。
いい調子で走っていると、ビデオカメラが少し傾いていたので停車して直しました。
しばらく走っていると、「そこそこ」のスピードで走っているセルシオに追いつきました。
「覆面だったりしてね。」
「でも、ゴールドのエンブレムに変更している覆面なんていないか」
なんてことを考えながら、後をついて走りました。
しばらく走っていると・・・。

【間一髪ムービー】

久しぶりに、いや〜なドキドキ味わいました。
セルシオ君、可哀想。
十分に安全な速度なのに。
こんなサイトもあるので、出かける前にチェックしておきましょう。

【全国ネズミ捕りマップ】

【交通違反の基礎知識】

この通りは、四国山脈の真ん中を突っ切っていることもあって、
また例の「山岳村」が点在します。
しかも、昨日のよりさらに強烈。
下から見ると、本当に家が岸壁に張り付いているように見えます。
平地が少ないとは言え、どうしてあんなに高いところに・・・。
さらに北上すると、有名な「大歩危」そして「小歩危」を通ります。

ここは、大歩危と小歩危のほぼ中間地点にある、商業施設「West West」
ラフティングなんかも出来るそうで・・・次回やりたいっす。

どんどん進と、金毘羅宮で有名な琴平に着きました。
このあたりからの目標は決っています。
「うどん」です。
何軒かの狙いを決めて、最初に行ったのは、琴平にある「宮武うどん」。
ごく普通の田舎の住宅地にそのお店はありました。
まず、目に付いたのは大きな駐車場の看板。
クルマを停めて、それとおぼしき民家を発見。
並んでいます。
しかも50人くらい・・・。

何気に、名店と聞いてましたけど、「どんだけー」ですぜ。
並ぶのが嫌いな私ですが、さすがにここで諦める訳にはいきません。
ここは、ある程度席が空くと、座れる数のお客さんをまとめて入れるシステム。

メニューは、こんな感じでシンプル。
はっきり言って、「麺」勝負。
ストレートですね。

私が注文したのは、「しょうゆ」の小と「ひやひや」の大、それにごぼうの天ぷら。
えーーーーと、ウマイです。
麺の柔らかさとコシの具合が絶妙です。
文句なしです。
並んだ甲斐があります。
この麺のバランスは、以前、某N氏に連れていっていただいた「すみた」に似ています。

お店の中は、てんてこ舞いの様子。
家族とおぼしきスタッフは、みんな忙しそう。
そんな中で、店主らしきオヤジは、黙々と麺を打っています。
食べ終わった容器は、自分で片づけるのがここのルールなんですが、
それをうっかり忘れて出ようとした客に親父が言いました。

「ドンブリは持っていってねー」
「時間があったら、洗ってくれてもイイヨー」

このオヤジさん、面白いです。(笑)

他のお店にも行くつもりでしたが、計3玉食べた私はもうリミット。
後は、橋を渡って、実家を目指すのみです。
坂出北インターから高速にのって、サクッと瀬戸大橋を渡ります。
左手に、瀬戸内の島々がみえるこの橋からのビューは美しいはずですが、
やはり、ロドからは、見えづらい!
ここは、車じゃなくて列車からがいいみたい。

橋を渡ったところは、岡山は倉敷。
ここからは、2号線を走れば早いんですが、
「せっかく」なので、北に上がって津山を経由します。
そんなわけで、実家に無事着いたのは日が落ちてから。

翌日は、高速で一気に東京まで帰るか迷いました。
深夜割り引きの時間帯に引っかければ、今は4割引です。
朝起きると、まずまずの天気です。
夕方から崩れるそうだけど、花曇りっぽい天気は、オープンにとって最高です。
そんな日に、高速ってのは、却下です。(笑)
それに、何よりお気に入りな「瀬戸内Route66」が待っています。

なわけで、走りました。
最高です。
このルートは、特別絶景な訳でもないし、
クネクネが続く訳でもないですけど、
なんというか、
旅情を誘ういい雰囲気のルートなんですね。
信号も少なく、交通量も多くなりません。
適度ストレートもあって、追い越しポイントも多いので、
ペースが合わない車はパス出来ます。
それに、適度にストレートやクネクネ、アップダウンがあるので飽きないんですね。
今まで色んな道を走っていますけど、
ツーリング気分を盛り上げてくれる道としては、最高の部類だと思います。
2万8千キロに近づいたカッパ2号も絶好調。
エンジンも一番喜ぶ回転域を使って、時々シフトダウンして加速していく気分の良さといったら・・・。
いやぁ〜ん、気持よすぎぃ〜。(^_^;)
もう、前日の危機一髪はすっかり忘れています。(笑)
「抜けるところは全部抜く!」って気合いで飛ばしまくり。
亀岡に近づいて、ご機嫌なRoute66も終わりに近づいた頃、
前を行く軽を抜くポイントを見計らっていると、
対向車のアルファードのヘッドライトが点滅したように見えました。

「へっ?もしかして・・・」

思わずアクセルを緩めると、左手にレーダー発見。
うひゃ〜、やば〜。
またまたセーフです。
アルちゃんアンガトー!
今までアルファードのデザインが悪いっていってごめん!
乗っている人はいい人ですー。
ほんと、人は支えられて生きているんですねぇ。(^_^;)

この後は、混雑の激しい京都市内をパスして、嵐山経由で琵琶湖に出ました。
オープン天国の琵琶湖周辺道路を楽しんだあと、
米原>大垣>岐阜と21号線を走り、19号に入って、往きのコースを逆に進んで帰りました。
岐阜辺りからは、再び雨が降り始め、19号辺りでは本降りです。
雨でしかも夜の19号は、キツイですね。
路面はギラギラで見づらいのに、例のコンボイ軍団は、「業務速度」を要求します。
権兵衛街道のトンネルがどれほど嬉しかったか。
そんなわけで、杖突街道で茅野に出てからは、高速です。
はぁ〜、高速ってラク。

【ツーリングカーとしてのNC考】

帰ってから、改めて思ったのは、今回のような旅には、ロードスターは、ぴったりってこと。
エンジンは、長く乗るほどに調子が良くて、
普段よりも、アクセルのツキが良いように感じます。
シートも、きちんとポジションを合わせていれば、腰が痛くなることもありません。
雨漏りで、惨めな思いをすることもない。
正直言えば、もっとプリミティブな旧車のほうが、より気分がのるとは思います。
しかし、長距離ツーリングともなれば、常に最良の環境で乗れるとはかぎりません。
帰りの19号線のように、夜の雨中走行を、旧車で走る大変さは、経験した人ならわかるはず。
雨の中でも、クネクネを走ろう、って気にさせるのは、褒められていいでしょう。
景色を味わいながらいつまでも走っていたい気持になりました。
「怒濤の新緑ツーリング」計画立てねば・・・(^_^;)

投稿者 aw@bitlog : 2008年04月16日 06:49

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コメント

男もすなる日記といふものを、awもしてみむと・・・
まさにaw版土佐日記のような醍醐味ですねえ
しかし何故か四国の渓谷の川は、透き通った青緑で美しいですね
免許を得てからズッとレー探つけてますが、お世話になることもほぼ無い現状ですが
今回の道中はスリルに満ち溢れているようで・・・
でもでも、「うどん」に50人待は、ワタシの人生にありえませんです

無事、おかえりなさいませ!

投稿者 しんさん : 2008年04月16日 12:29

これからは、「ツーリング日記」にしましょうか。
平仮名が多いのは間違いないです。(^_^;)
四国の川は、流れが速いせいもあって、どこもきれいですね。
たしか、水質の上位に来る河川は、四国が多かったはず。
そんな水の良さが、うどん文化にも繋がっているのだと思います。

投稿者 aw : 2008年04月16日 13:45

むむむ、悪運が強い(笑)一度成らずも二度までも・・・
でも最初のムービーでは、ちょっと笑わせてもらいましたよ。
他人の不幸は面白いもので(^_^;ゞ・・・私もよくやりますが。
コチラではナビの案内通りであんな道に突入することもありますから。
四国だけじゃなく、本州に戻っても・・・まさに「下道」のネ申ですなぁ。( ̄□ ̄;)

投稿者 路渡カッパ : 2008年04月16日 18:59

いやぁ〜、私は笑えませんよぉ。
私の身代わりにやらたみたいなものですもん。(^_^;)
そもそも、無茶な走りはしてなかったですし、
あの車に追いつくまでは、私の方が飛ばしてましたから。

下道はねぇ、流れの良いところを走ると高速よりも疲れないんですよ。
高速は、渋滞が予想される所のみ利用します。
高速って、高速のしかもおんなじペースを維持する事を強いられるでしょう。
景色はおなじだし、時短にはなるけど、
なんか無駄な時間に感じるんですよ。
へそ曲がりのへ理屈ですが。(^_^;)

投稿者 aw : 2008年04月16日 19:48

しかし、春の交通安全運動期間中に遠出を敢行、既の所で取り締まりを免れるとは、正に悪運の持ち主ですなぁ。
宮武はさぬきうどんという言葉のイメージに一番近いかも。
坂出辺りだと中村というしなやか系のうまいお店もあるんですが、それはまた次回にでも〜。

投稿者 おむ : 2008年04月17日 00:34

お疲れ様!
ニイサンも無事に帰ってこられたようで(^^ゞ

しかし、宮武だけとは勿体ない!
もっといろんなうどん屋さんがあるので、これは再訪必須ですね(^^ゞ

投稿者 Nylaicanai : 2008年04月17日 07:43

>おむさん

ホント、運が良かったです。
でも、運に頼っちゃいかんので、
次からは、しっかりと対策を取ろうと思っています。
おむさんに教えてもらった所も行きたかったんですが、
胃袋鍛えて出直しです。

>Nylaicaniさん

もったいないですね、やっぱり。
坂出に着いた頃は、お昼をだいぶ回っていたので、
すでに終わっているお店もあるとのことで、断念です。
次は、うどんのみを目的に行きたいです。

投稿者 aw : 2008年04月17日 09:21

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