« 健気な抵抗 | メイン | がんばれ、函館、濱本水産! »
2007年06月25日
コラムの話その1
昔、苦学生(笑)の頃、給食の配達のアルバイトをやっていました。
車でお昼のお弁当を届ける仕事ですが、その時の車がトヨタ・タウンエース。
このリンクの写真では、79年式。
学生の頃なんで、まあ、相当な昔。
このバンの荷室に、200食ほどのお弁当と味噌汁を積んで、
京葉道路沿いの路地をちょこまか走り回って、
会社や町工場、縫製所などに届けていました。
お昼のお弁当なんで、とにかく12時までに届けないと話になりません。
8時頃に出発して、まぁ、大体15分くらい前には終えるんですが、交通の流れは日によって違うし、最悪工事で通行止めなんて事も稀にあります。
だから、のんびり走っていては、間に合いません。
かといって、急ブレーキ、急発進は御法度。
弁当の中身がずれたり、最悪ひっくり返ります。
これが、難しい。
出だしは、もう半クラッチバリバリ。
そろーりと出て、出来るだけ速く加速します。
グ、ググ、ブイーン!みたいな。
ブレーキもまた微妙。
荷物満載で、効きにくいんですけど、スピードは出てるので、とにかく停めなきゃいけない。
真綿を締める感覚?
ぎゅーっと踏んで、最後はじんわり。
ギューン、ンググ、グッみたいな。
シフトチェンジの時も、ショックは最小限度。
だからやっぱり半クラ。
まるで、「手動CVT」。(笑)
とにかく、交差点では、他の車の動きを察知しないといけないので、
常に体は前のめり。
で、左手はコラムシフトにかかっている訳です。
いわゆる「配達乗り」?(笑)
このコラムシフトが、ほんとフニャフニャ。
手探りで入れる感じ?
少し「当てる」感じで、エンジンの回転が合ったところで、ぐいっ!
慣れとは怖いもので、そんなものでも慣れちゃう。
あそこの角を如何にスムーズに回るか考えてる。
で、前のめり。(笑)
そんな訳で、お弁当屋さんのバンのクラッチの寿命は短いです。
私が乗っていたタウンエースも、エンジンの回転だけが上がるようになりました。
働く車は健気です。
恐らく、シフトフィールはかなり良い部類の、ロードスターのシフトチェンジをするとき、
ふと、フニャフニャだったタウンエースのコラムシフトや、細いステアリングを思い出しました。
全然スポーツじゃないけれど、
気のせいか、ロドに乗るよりも五感を働かせていたような・・・(^_^;
投稿者 aw@bitlog : 2007年06月25日 19:22
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.bit-motors.com/~artworks/mt/mt-tb.cgi/1005
コメント
そうか、ニイサンのルーツはタウンエースにあるのか(^^ゞ
でも真面目な話、働くクルマを乗りこなしている人の中には、ものすごく速い人がいますよね。
ワインディングなんかで、気合いを入れないと追いつけないバンやワンボックス。
頭が下がります(^^ゞ
投稿者 Nylaicanai : 2007年06月25日 22:26
タウンエースは、もうユルユルでしたよ。
ハンドルもシフトもブレーキも。
それでも、路地をちょこちょこ走るのって、性分に合ってたみたいで、楽しかったです。
ワインディングで、速いお仕事車に付かれると嫌ですね。
車じゃないんだよなーって、凹みます。(^_^;
やたらとダッシュの良い軽もやだな。
結構がんばんないと追いつけない。
そんなときは、わざとゆったり走るフリです。(^_^;
投稿者 aw : 2007年06月26日 00:00
なんか、どこぞのとうふ店のトレノのような…。
投稿者 おむ : 2007年06月26日 00:42
やっぱり、配達の豆腐が崩れないように走ったんでしょうか。(^_^;
投稿者 aw : 2007年06月26日 06:26
私は軽トラに小型田植え機を載せて坂道発進してました。
中学生だったけど(笑)
投稿者 コーキ : 2007年06月26日 09:21
軽トラは、荷台にものを積んだ方が、トラクションがかかりますよね。
農作業の手伝いは嫌だったけど、
軽トラや耕耘機の運転は、喜んでやってました。
感心な中学生です。(笑)
投稿者 aw : 2007年06月26日 09:42
苦学生というある種泣ける昭和の話、でもないか・・・
でもawさんって、西の人かと思ってましたが、
青年期から京葉道路バリバリじゃあ、もう十分すぎるあづま人ですね
さて、うちの会社も各種ボロバンが6~7台ありますが
クチをすっぱくして、「人と他車を巻き込む事故はするな」と言ってます
時間に追われることで自然に運転が上手くなることにプラスして
結局自分のクルマじゃないんで、少々の傷や凹みも気にならないからでしょうか
ある種乱暴な運転も速い働くクルマの要素かも?
投稿者 しんさん : 2007年06月26日 11:45
そういえば、人生の半分は東男ですね。
当時は、若かったし、たぶん稚拙な運転だったと思います。
凹ましたことも何度か。
一度、飛び出した子供を轢きかけたときは、人生終わったと思いました。
道の向かい側にお母さんが居たんですけどね。
ガツンと急ブレーキで止まって、
びっくりした子供の顔が、フロントウィンドウに覗いたときは、どれだけホッとしたことか。
道路の向かい側にいるお母さんを見ている子供を見た時点で、子供の行動を予測しないとだめなんですね。
経験の浅い私には、気が回りませんでした。
今のところ、運よく、人に危害を加えるような事故は起こしていないですが、たまたま運がよかったケースも多いと思います。
運に頼らないようにしないといかんですね。
投稿者 aw : 2007年06月26日 12:26