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2007年04月07日
お洒落を覚えたえなり君
Windowsは、今や圧倒的なシェアーを誇り、
数%のシェアーしかないAppleとの差は歴戦です。
そんな完璧に見えるWindowsに、唯一イマイチなのがデザイン。
XPでもがんばりましたが、なかなか及びません。
今回のVistaは、相当にがんばったと伝え聞きます。
そんなVistaを、「ちょっろっと」触ってみました。
といっても、XPすらちゃんと使っていなかったので、
ほんの上っ面ですが・・・。
今回のリニューアルでは、おおざっぱに言って、次の問題を解決しようしたように見えました。
・増えすぎた項目を、グルーピングによって整理する。
・階層表現を見せずに、シンプルに見せる。
Windowsといえば、「スタートバー」です。
今回、見た目は随分整理された印象です。
XPのように、実際の階層を辿って目的のアプリケーションをいくのではなく、
アプリケーションのみが表示されるます。
アプリが入っているディレクトリーを開くのは、右クリックです。
目的のアプリケーションには、たどり着き易くなりました。
ヒストリーを見せるのは、ウェブ風。
実際、辿ってきた道と階層がわかるこの方法わかりやすくて親切。
そこから、プルダウンで、その階層の他の項目を選べるのも気が利いています。
ただ、Pull-down Menuのアイコンは、小さくて見づらいです。
OSXも同様ですが、写真のようなアイコンが増えたせいで、
このような小さなアイコンの判読は難しくなっています。
ここにアイコンをつける意義は微妙です。
【訂正】「ヒストリー」でなく「階層」ですね。
「クラッシック」スタイルでのコントロールパネルの表示。
数が多く、すにに目的のモノを探し出すことが出来ません。
OSXでは、この状態でグルーピングされていますが、
Vistaは、別途、グルーピングの別階層を作りました。
個々のパネルは、テキストで示されるために、
「どのグループに」「何が入っているか」テキストを読まなくてはなりません。
これでは、アイコンをつけた意味がありません。
アイコンビューのディレクトリーイメージ。
基本的に、どのビューでも、名前や変更日でのソートが簡単なのは便利です。
OSXでは、カラム表示でソートの手段が無く、甚だ不便です。
上記の、ヒストリーからのアクセスと合わせ、ファイルへのアクセスはし易いと思います。
「Windows Media Center」
どこかで見た印象があります。
確か、S社は自社方式やめて、OS側の機能に乗っかる、みたいな話を耳にしたんですが、
バーターでもあったのかなぁと思えるくらいです。
基本が「カラム表示」のみのOSXと較べると、
シンプルにみせたとはいえ、Vistaは、随分と複雑な印象です。
一つの機能に、いろんなアクセスの仕方があるのも、Appleとの考え方の違いでしょう。
ターゲットにするユーザーのレンジが広いという理由もあるでしょう。
Businessユーザーの利便性を落とさないように、一般ユーザーへは、フレンドリーさでアピールするという、相反する要件を満たさなければならないのが、ウィンドウズのジレンマかと思います。
ますます、「中身」が見えにくくなったのは、パワーユーザには不満が溜まるのではないでしょうか。
この点、OSXは、カラム表示で、「全てを晒す」ことで、シンプルさを狙っています。
考え方は正反対ですね。
ビジュアルは、随分と洗練された印象です。
好き嫌いは別にして、フォントや、グラフィックは、一見して「目に突き刺さる」ようなことは無くなったようです。
でも、どこか理屈っぽいインターフェースは健在。
Vistaで頭に浮かぶのは、「えなりかずき」です。
実際の彼がどんな人なのか知りませんが、
芸能界に置ける彼のポジションは、非常に「特殊」です。
彼は、演技、トーク、楽器、歌、など、あらゆる分野で、
その年齢に合わない、類い希なる才能を発揮しながら、
ちょっと古風なスタイルを売りにしています。
ちょうど一昔前の青春ドラマに登場する委員長のようなイメージ。
勉強もできて、良く気が利くけれど、
シャツは、ズボンの中に入れ、短い丈のズボンのすそからは、真っ白い靴下が除く、というあれです。
彼女が出来て、随分お洒落になったけれど、
別れ際に、
「じゃぁ、明日も早いので、このへんで“お開き”にしましょうか」
なんてやっちゃいそうなえなり君とオーバーラップしてしまいます。(^_^;
でも、あらゆる層からの支持を得てるのは彼の良さです。
OSXは、泥臭い使い良さを切り捨てるところもあるので、
Windowsは、逆にそこんところをがんばって欲しい。
個人的には、変な色気を出さずに、えなり君路線を突き進んで欲しいです。
【追記】
Boot campでは、ウィンドウのオープン・クローズの時の効果などもしっかり出ます。
この、出方消え方は気持ちがよいです。
クローズのボタンが大きめなのも使い勝手に寄与しています。
ウィンドウの半透過の表現も新しさに繋がっていると思います。
とくに、操作に関するリズムの良さという点では、
XPから乗り換える十分な理由になるでしょう。
投稿者 aw@bitlog : 2007年04月07日 21:05
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コメント
XP自体よく知らないので何ですが、Winの画面って、なぜに固いイメージを受けるんでしょうか?
ニイサンが「目に突き刺さる」と表現されているものと同じだと思うんですが、この固さに古い印象を感じてしまいます。
投稿者 Nylaicanai : 2007年04月08日 08:04
過去の遺産を引きずってきた関係か、
Windows画面のガンマ値の関係か、
フォントが汚かったり、
立ち上げ画面の色数が少なかったりしましたね。
ヘルプなどの処置をみると明かですが、
XPには、時々、行間がゼロの文章があります。
こういった「とにかく書いてあればよい」的なものは、OSXでは見かけません。(もっともOSXのも誉められたものでもないですけどね)
この点は、Vistaで改善されています。
と思ったら、あるオプションを開くと、残ってました、行間ゼロ!なんでぇ〜。(^_^;
たとえば、VBなどWindowsの開発環境からして、
生産効率優先で、奇麗に見せようとすると苦労しますから、文化の違いとも言えるものじゃないでしょうか。
投稿者 aw : 2007年04月08日 09:22
画面がどう見えようが、AはAだし、BはBということでしょうか? (^^ゞ
その辺の違いを、両OSでハッキリさせてくれた方が楽なんですけどね、わたしは。
OS X向きの作業はOS Xで行い、Win向けの作業はWinで行えばいいんですから。
投稿者 Nylaicanai : 2007年04月08日 13:49
どっちを使っても、何をするにしても過不足無いと思うんですけど、
OSXでは、見られないサイトや、
受けられない行政サービスがあるということはありますね。
Windowsだけで仕事はできるけれど、
Macだけでは支障があります。
投稿者 aw : 2007年04月08日 14:39
わたしは今の仕事内容、生活スタイルなら、Macでできないこと何一つはありませんから、逆にWinになかなか手が出せません。
ひとつくらい、そういうことがあった方がWinにも馴染めていいんですけどね(^^ゞ
投稿者 Nylaicanai : 2007年04月08日 18:01
私の場合は、もう必要に駆られてですね。
作る場合には支障がないにしても、
データの受け渡しやら、再生環境のチェックが必須でした。
ウィンドウズも、3.1のころからですから。
でも、まさに「異文化」に触れる感じで、
良いところイマイチなところがわかりますね。
投稿者 aw : 2007年04月08日 18:39
Vistaに移行しない自作派によると、ビデオオーバーレイ
機能が使えなくなったとかで、結構問題視されているみた
いです。
ビデオキャプチャメーカーがドライバの開発を断念したく
らいですから、よほどの問題なんだろうと思います。
僕個人は別にVistaに移行しても良いかなと思っていまし
たが、新しいインターフェースに興味はあるものの、こう
いう話を聞くと、ちょっと尻込みしちゃいますよね(^_^;
投稿者 ブレタン : 2007年04月10日 04:56
専門家が使う分には、他のソフトなどでも、
新しくなって使えなくなった機能とかありますね。
特に、代わりがない場合はきびしい。
普通に使う分には、「リズム感」は、いいですよ。
Microsoftが、「フィール」の改善を図ろうとしていることは注目すべき事ではないかと思います。
投稿者 aw : 2007年04月10日 09:54
うわっ、こんなに色々気がつくんだ。
すごい!!
VISTAにOFFICE2007の環境でVB(正確にはACCESS2007VBA)でプログラミング真っ只中です。
リズム感ですか....。XPと2台並べて使っていますが 私感度悪いみたいです。どちらも感動がないわ。
投稿者 ネエサン : 2007年04月10日 14:10
>ネエサン
ま、仕事でやってますから、
自然と気に留めますね。(^_^;
投稿者 aw : 2007年04月10日 20:30