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2007年01月07日

「美しい国」の現実

実家のある田舎の山々を見ると、こんなふうに山の地肌が見えている箇所があちらこちらに見えます。
多くは、杉や檜などの針葉樹が植林されていたところです。
植林では、木々の生長と共に「枝打ち」や「下草刈り」といった手入れが必要です。
木を節目無くまっすぐに生育させる目的もありますが、病害虫を防いだり、太陽の光が届くようにして、木々の土壌を健康に保つ目的もあります。
ところが、国内の木材価格は、1980年をピークに下がり続け、採算が見込めないことから、その入れを怠るところが増えました。
そのために、木の根元には、植物が育たなくなったりして保水性が悪くなり、少々の雨で土砂が流れ出すようになるそうです。
そうなると、台風などであっけなく木々は倒れます。
その末路が、この風景です。
山は削られ、土砂や流木が下流に流れます。
最近の水害の被害が大きいのは、こういった土砂や流木が、橋や土手などの構造物を破壊するというのも理由のひとつです。
「景気回復」が謳われていますが、林業行政の失敗や、地方の衰退による影響は、今後ますます深刻になるでしょう。
結局のところ、林業にしろ、農業にしろ、将来にわたる見通しの甘かったり、
地域に合わせた細かな施策を怠って、おおざっぱで均質なやり方をしてきたつけが回ってきていると想像します。
これが、「美しい国」の現実です。

投稿者 aw@bitlog : 2007年01月07日 18:09

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コメント

この国には、怖いほど金の亡者が蠢いています。
一億総亡者といっても過言ではありません。

今が最後のチャンスだと思うんですが……。


投稿者 Nylaicanai : 2007年01月07日 22:02

金の亡者はどうかわかりませんが、
なんで、過去の失敗を糧としないとかわかりません。
超長期的な視野に立った施策ってーのを見せて欲しいんですが・・・。

投稿者 aw : 2007年01月08日 00:36

ちょっと端折りすぎました(^^ゞ
心のどこかで「なんとかしないといけない」と感じている人は多いでしょうけど、そこに立ちふさがるのが経済原則の壁。儲からないことには、資金、労力を出し惜しみにするのが今の日本人だと思います。

もちろん、これでいいわけはなく、だからこそ「美しい国」を唱えるお坊ちゃま君には、そういう面で活躍して欲しいんですけどね。

一番手っ取り早いのは、そういう政策が票に結びつくという流れ(意識)を、我々(有権者)がつくること。
ただ、一億総金の亡者だから、今すぐ懐が暖かくならないようなことに賛同しないでしょう。

結局、堂々巡りに陥ってしまいます。

でも、なんとかしないと。
今が最後のチャンスという事柄が、たくさんあるように思います。

投稿者 Nylaicanai : 2007年01月08日 09:40

対応が遅れるほどに、対策にお金がかかるようになります。
本当に長い目で見たら経済原則に当てはまるんですけどね。

投稿者 aw : 2007年01月08日 10:21

この現実 奈良県も同様ですよ。
知人で山持ちのダンナさんがいらっしゃいますが、私が成人した頃は本当に景気の良い状態でしたが、今は山の手入れに費用がかかって赤字なんだそうです。いつまで手入れができるやら....って。

年頭に「美しい国」って相変わらず繰り返していらっしゃる映像を見ましたが 、「この国は大丈夫?」ってますます不安です。

投稿者 ネエサン : 2007年01月08日 18:45

田舎に行くと、多いですよ、この光景。
うちの山も、倒れたままの木がたくさんあります。
木は、孫の代でようやく出荷できるといわれますが、
結局、植林やら、手入れやら、莫大な費用をかけただけで終わっています。

投稿者 aw : 2007年01月08日 21:02

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