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【デザイン】
形のアプローチはとーってもモダンですが、金属と色の使い方は、古き良きカメラ時代の面影を引用しています。やはりカメラ好きなデザイナーの作品といった感じです。これが、外部デザイナーなどに発注すると、完全にモダンなスタイルになったかも知れません。私的には、このアプローチはけっこう好きです。
メモリーカード入り口に蓋がないのはつらい。
モノトーンの筐体に青色のメモリーカードが見えるのは、興ざめです。
細かなつっこみ所はありますが、デザイナーはよく頑張ったと言えるでしょう。

【操作性】
今の基準からすると、起動も保存も少し遅め。
全体に小振りなボタンも使いやすいとは言い難く、
普通のカメラのように、ダイヤル式のモードの切換ではないので、マクロなどの呼び出しがワンテンポ遅れます。
それでも、バリアングルによる自由なアングル設定は魅力。
「素早く撮る」というよりは、「自由に撮る」カメラ。

【画質】
全体に暗め。
良く言えば、シネマ調。
室内は苦手なカメラです。
露出の調整は簡単なが幸いですが、もうちょっと明るくてもいいんじゃないの。

【良さげなところ】
○とにかくバリアングルは便利。
　使える！つか、必須！
　今のデカ液晶一辺倒のコンデジは、反省してほしい。
　こういう品質一辺倒の過当競争をいつまでやる？
○コンパクトは正義！
　バリアングルな割に、コンパクトなので、ジーンズのポケットにすっぽり入いる。
　厚みもないので持っていることを意識しない。
　「いつでも携帯」はこの手のカメラには必須条件。
○意外に電池の持ちがいい
　こまめに電源オフにすれば意外なほど電池が持ちます。
○小さいけれど液晶がきれい
　2インチなので今や小さい部類ですが、なかなか細かくてキレイな液晶。
　バリアングル機能をスタンドのようにして使い、撮った写真をスライドショーで楽しむのは悪くないです。
○やっぱりデザインは○です。
　未だに「変わったカメラですね」と言われることが。
　普通じゃない出で立ちは会話のきっかっけになります。

【イマイチなところ】
×ズーム動作が粗くて、思い通りの倍率にできません。
×雲台用の穴の位置は、やっぱり変！使えません。
×バリアングルの軸の剛性が足りない。
　壊れることはなさそうだけど、力を加えるとたわみます。
　力を逃がしてるんでしょうけど、精度感はもう一つです。
×シャッタースピードや記録スピードがもう少し速ければ・・・
×標準の露出がやや暗い
　多分、レンズ自体が暗いんだろーね。
×ボタンが小さいので、手が大きい人に多分つらい。

【総評】
今のカメラに較べれば、手ぶれ補正機能もないし性能も劣ります。
でも、これだけコンパクトなバリアングルカメラは唯一無二。
新しいカメラを買ったとしても、このカメラは手放せそうにありません。
大事に使っていこうと思います。