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2006年05月09日

HR-V“あら探し”の巻(外観編)

かわいい不具合(?)てんこ盛りなHR-Vですが、(笑)
私が気になったところをサクッとあげつらってみました。
まずは、外装に関してです。
ちなみに、モデルは2000年型5ドアMTのPlayerです。
よって、CVTに関する記載はなし。
あしからず・・・。

最初のヘッドライトは、レンズにやや問題ありです。
通常、プラスティックレンズ(あるいはレンズカバー)はコーティングされて傷が付きにくいような処理がされています。HR-Vも同様。
ただし、このコーティングの耐久性はやや難ありです。
私の場合、3年目の車検を待たず、両ヘッドライトレンズカバー上部に、妙な線が出てきました。それはやがて面になってあきらかにコーティングが剥がれて来ている様子。
車検では気になりつつも、「まぁ汚れだろう」くらいに思っていたんですが、掃除をしても落ちません。で、以前乗っていた古いシビックシャトルと同じ症状であったことに気づき、ディーラーに報告しました。
幸い、「マモル」に入っていましたが、担当曰く、「経年変化となる可能性があるので微妙」との返事。
「コーティングが剥がれると、レンズの透明度が落ちて走行に支障がでますよ」と私。
ま、そんなやりとりの結果、無事保険にて修理完了。
ロットの違いはあるかも知れませんが、3年目のヘッドライトに注意です。
それと『マモル』は入っておいた方が絶対に安心です。
レンズの取り付けも精度を要する部分のようで、交換後2度ほど調整を要しました。
整備士の技術や性格も把握しておく必要があるかも。(^_^;


上が左後部、下が右後部のドア。
違いがわかるでしょうか?
下の右後部のドアは、マイチェン後の仕様のもの。
ゴムの部品がついていません!
理由は推測するしかありませんが、
ドア開閉に関するトラブルを減らすためか、
コストダウンか。
でも、そもそも何らかの目的のために付けたはずなので、それを取るというのは、設計通りにいかなかった“何か”があったとも考えられます。
何かなぁ〜(^_^;

HR-Vのドアの組み付け精度は、歩留まりが悪いとでも言うか、
イマイチ“ラフ”な気がします。
ドアの開閉の不具合は、設計と組み付け精度の甘さが重なって起こっているのでは?
熟練工が熟練していないのか、熟練工を持ってしても精度を出しにくい設計なのか?
それは、ホンダの工場の人にかわかりません。
ただし、イマイチな組み付けを見つけるのは難しくありません。
こんな角度で、ドアとボディーのラインにズレがないか見てみましょう。
通常、前後のドアのように、2つのパネルが並んでいると、進行方向前側のパネルのエッジは、後ろ側のパネルのエッジよりもやや外側に出ています。これは気流の流れを考慮してのことで、これが逆であったり、上下のラインがずれていたり、左右のドアの取り付け状態が異なっていたりすると、やや組み付けに難ありかも知れません。
それでもし、ドア開閉に問題があるよう出れば、ドアの組み付けを疑うことも考えていいでしょう。
ただし、ドアの取り付けの微調整はめんどくさい作業らしく、ディーラーさんは避けたがる傾向があるようです。
因みに、最近のクルマは、チリの精度は増しましたが、マーチのリアハッチなどは、珍しくかなりラフな印象です。
HR-Vのリアハッチの取り付け精度は、比較的まともです。

リアドア後ろのガラスの取り付けも、左右で若干のバラツキが見られます。
最近のクルマは、視界と強度が必要なフロントガラス以外、はめ殺しの窓は殆どが「接着」になっています。
HR-Vのこのサイドのガラスも同様。
ただし、微妙に湾曲しているせいか取り付けの精度を出しにくいように見受けられます。
まぁ、よほどひどいか、雨漏りでもすればクレームを付けられますが、却下される場合が多いと思われます。

異音の元と見られることが多い、“Bピラー”。
音は共鳴するので、えん罪の可能性もありますが、我がHR-Vの場合、ここに溶接不良が見つかりました。他のユーザーの間でも時々異音を指摘されるのがこの箇所です。
ディーラーでの対応は、多くの場合「注油」です。
潤滑油で摩擦を減らして、異音をなくそうということです。
結果が出ない場合も多いようです。

走行中の段差で、エンジンルーム、もしくは足回りから「カタカタ」という異音がするようになったら、一度エンジンフードを支えるラバーゴムを疑いましょう。
こいつは比較的劣化が早いようで、劣化してフードの固定に甘さが出ると、真ん中の金属のロック部分にガタツキが出てきます。
で、そいつが、カタカタ・・・・。
エンジンルーム内に反響して、足回りからの異音に聞こえることがあります。
ラバーを嵩増すると、ぴったり異音が止まりました。

バンパーをこすったりすると、ボディーとバンパーの隙間が出来やすくなるようです。
私は、自分でバンパーをはずしたことがないのでわかりませんが、取り付けのためのツメの強度が弱く、比較的容易に破損することがあるそうです。
私は、駐車中に当て逃げされた後、バンパーがずれるようになりました。
ドアの内張の固定方法にも見られますが、ホンダ(あるいはマツダ)のバンパーの固定は、伝統的に簡便であったようです。比較的高年式車のホンダおよびマツダ車にバンパーのずれたものが多いのは、こうした理由だそうです。
もちろん、近年は改善が見られますが、HR-Vに関していうと、残念ながら“伝統的”であったようです。

これは、不具合の報告ではありません。
このお尻のカバーは、ホント劣化が少ない。
直接紫外線や雨風に晒されることがないせいもあるのかも知れないけど、
5年半経っても、この部分はキレイなもんです。
と、良いところも書いておきます。(^_^;

ウィンドウウォッシャーのノズルは、ガラコなどの撥水性の液は御法度のようです。
目詰まりします。要注意!

投稿者 aw@bitlog : 2006年05月09日 15:36

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コメント

さすがです、どうも私の疑問への回答を公開していただいたみたいで恐縮至極です(またまた未承諾ダウンロードさせていただきました)。
awさんの見識と考察は、私のHRVへの愛憎(大げさ)と疑問に対する明確な解答+αであふれていますよ。前も書きましたがawさんの愛車に対する姿勢が、私の希求する愛車への疑問とリンクしているためなのかもしれませんね、「前後ドアの気流と面の話」など初知識で納得でした(面一だけが正しいと誤解していました)
閑話休題:ボッシュのバルブが昨晩切れました、市販の後付ホワイト系バルブの寿命はほぼ1年半または15000kmぐらいの感じです、ほぼ確信(H4もH7も同程度できれましたので)、そして初めて知ったのですがH1のバルブのベース部の丸い突起をバルブ取付時にランプユニットと合致させるということを・・・、クルマ好きを自他共に認めているハズでしたが、まだまだです・・反省。
それでは、またお伺いさせていただきますね!

投稿者 しんさん : 2006年05月10日 11:01

気になる箇所の整理は、前からやりたいなぁと思っていたので、しんさんのコメントがきっかけになりました。
まだ、書き足りないところもあるので、追い追いに捕捉したいと思います。

私は、クルマに関しては詳しくないのですが、元々工業デザインの仕事をやっていたので、その範囲で分かるレベルで書いてます。
パネルのチリの話なども、隙間が多かった昔のクルマに通用する話で、最近の「隙間3ミリ」などのレベルのクルマは、ほぼ面一でないかと推測します。

投稿者 aw@bitlog : 2006年05月10日 12:13

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