« 復活なるか? | メイン | 奥多摩ツーリング »

2006年02月07日

広告の"チカラ"

tamashii.jpg

今は「スポーツカー冬の時代」だそうで。
国内では、あのZも、月数百台のレベルだし、ホンダNSXの次もなさそうです。
そんな中、いわゆるスポーツカージャンルのクルマを2台も抱えるマツダは、自他とも認めるスポ根メーカーと行って良いかもしれません。
RX-8は、なかなか検討しているみたいで、街中で眼にする頻度も高いですし、世界に影響を与えたと言えるロードスターも3代目に至りました。
マツダは、相変わらずの「zoom zoom!」路線でスポーツ性を売り物にした販売戦略を続けています。
売り上げは、「スポーツカー冬の時代」の中では、「まずまず」といったあたり。
ただ、全体をみても、スポーツカーのニューモデルを出すには、ちょっと勇気がいる状況に変わりはありません。
でも、本当に売れないんでしょうか?
「スポーツカーが売れない」と言われながら、「スポーツ性を売り物にした」販売戦略を続けるのが、素人目にはどうにも不思議に思えます。

5colorkiehiS.JPG

1007design.jpg

上は、ご存じ、初代iMac。下は、プジョーのキャンペーンの広告です。
iMacは、それまでスペックを最大の売り文句にしていたパソコンとは、まったく違った価値観を視覚的に見せて、iMacを売りまくりました。
プジョーのキャンペーンも、基本的には同じコンセプト。
これらの広告は、商品本来の機能とは異なる次元で、商品を強くアピールしています。
もっとも、これらは、商品にもそのような素地がないと無理な戦略です。
ロードスターは、どうでしょうか?
私自身、ロードスターはとっても良くできたスポーツカーだと思いますが、もっともっと別の魅力もあると思います。
楕円をモチーフにしたシンプルな造形は、iMacやSmartなどのようなポップな性質を持ち合わせていると思います。
"幌"という、普通のクルマにはない、「カラーコーディネート」に絶好のアイテムも標準装備です。
限定車でいいから、ポップでカジュアルな、幌とボディーのカラー展開を広告すれば、面白い流れになったかもと、夢想してしまいます。
一般的にはスポーツが盛り上がっている中で、なぜ、クルマのみが落ち込むのか?
本当に、みんなスポーツカーが嫌いなのか?
久米さんが上手いこと言ってました。

「ロードスターは、真面目に遊びを考えたクルマだ」

"たましい”は、"心"に留めておいて、"たのしい”で売り込めばどうでしょう?
APCの迷彩柄幌なんて楽しそうですが。
少し、ホントの「遊び感覚」を盛り込んでほしいところです。

投稿者 aw@bitlog : 2006年02月07日 19:33

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.bit-motors.com/~artworks/mt/mt-tb.cgi/430

このリストは、次のエントリーを参照しています: 広告の"チカラ":

» NCロードスター、やっぱり売れてない。 from Moon side Talk
ロードスターの売れ行きが悪いらしい。 やっぱりなぁ・・・と思う。 確かに今は冬だ。 冬にロードスターを買う人は少ないだろう。 しかしだ、そもそも秋冬に買わない人... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年02月13日 22:29

コメント

「たのしい」はシアワセなんだけどね。
夫がホンダへオイル交換に行ってCIVICのカタログもって帰ってきた。
ハイブリッドが...とか言ってる。うちではメリットないで~~。
このボタン何?ってとこアップで載ってないし、好きなボディー色ない(というより、無難やなあ。)。硬いカタログ。意識に焼きつかんかった。
ホンダさんって「これ!! 欲しい」って言わせる 魅せる技術が貧弱ですね。

投稿者 ネエサン : 2006年02月08日 11:05

ホンマにネンサンの言うとおりです。
ホンダのカーデザインは、ファッションセンスが無いというか、興味がないみたいですね。
といっても、今、ファッションセンスを感じるのは、日産くらいですが。
ホンダの得意は、いわゆる、「旧来のインダストリアルデザイン」。
パッケージ作りや、ペダルやレバーの機能設計や人間工学は、とってもがんばってます。
何より、エンジンの機械精度や燃焼技術、それらのコントロール技術は大したもんです。
一言で言えば、「良くできた道具」なんですね。
問題は、それが商品の魅力の全てではないところ。
ホンダには、日本のAlfa Romeoになってほしいのに・・・。

投稿者 aw@bitlog : 2006年02月08日 12:49

ホンダも捨てたものでは無いと思います。良くも悪くも流れを変えるようなヒット車を出すのが得意で。ただ、ヒット車を出してはT社に真似られ潰されていってるみたいです。
確かにカーデザインは、T社同様これっという魅力を感じられないのが残念です。
今度ホンダから出る、新しい軽四にもガッカリです。
どうも、そこそこ台数が売れればいいやみたいな姿勢が見られるようになって、昔のホンダスピリットを取り戻して欲しいものです。

投稿者 路渡カッパ : 2006年02月09日 23:54

>かっぱさん

新しいものへの取り組みは、一番ですね。
でも、せっかく作ったものを育てないのも伝統。(^_^;
それにしても、6つもの世界有数の自動車メーカーがある国なんてないんですから、もっと個性を主張して欲しいですね。

投稿者 aw@bitlog : 2006年02月10日 09:22

ロードスターのいいとこは、
走ってなんだか楽しいって事です。
でも、
それは乗ってからの話で、
買わせる為のキャッチフレーズじゃないんですよね。
店頭試乗をもっと勧めたり、
もっとみんなの目に触れるようにするといいんじゃないでしょうか。
マツダのいいとこをマツダ自身わかってないんじゃないか?
もしくは、どこを押していくか未だはっきりしてないんじゃないか?
そう思えます。
一連のデザイン統制と、CMのチグハグ感。
そんな感じがします。

投稿者 ムーンライダー : 2006年02月13日 22:39

>ムーンライダーさん

良いコンテンツ(=ロードスター)を持っているのに、
それを生かし切れていないのが歯がゆいですね。
クルマ好き以外にも訴求する素性を持ってるのにね。
「良い商品」を作ることで満足して、「よく売る」事まで及ばない。
ここら辺りは、アップルに学ぶべき事が多いでしょう。

投稿者 aw@bitlog : 2006年02月13日 23:12

そうですねぇ、
ぶっちゃけ商品に魅力が無くても、
宣伝で何とかなったりしますもんね・・・

投稿者 ムーンライダー : 2006年02月14日 22:36

>宣伝で何とかなったり

しますね。(^_^;
それだけでもイカンですけど、
作りっぱなしや、見当違いの売り方してちゃダメですね。
キチンとアピールすること、価値を高めることは大事です。

投稿者 aw@bitlog : 2006年02月15日 00:08

 トラバありがとうございます。マツダは相変わらずZOOMZOOM路線を走っています。新型MPVでも。ある種の宗教のようにマツダはそれにこだわっています。もうその時代は終わったと思うのですが。マーケティングはちゃんと仕事をしてほしいものです。

投稿者 ARI : 2006年03月16日 23:00

>ARIさん

哲学である間はいいですが、
宗教めいてくると鼻につき始めますね。

投稿者 aw@bitlog : 2006年03月17日 03:10

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)