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2005年09月14日
親指インターフェース
nanoが登場して、ますます意気上がるiPodですが、iPodの操作は、本当にいいでしょうか?
初代のiPodは、回転動作の部分は、実際にハード的に回転していてなかなか使い心地も新鮮であったと記憶していますが、タッチセンサー方式になってからの操作性そのものは、あまり良いように思いません。
その理由は以下の通りです。
1.親指の回転動作は、指の関節の動きとは違っている。
2.回転の操作と、クリックの操作を同じ面上で行っているので、回転操作の時に力の入れ方に注意を払う必要がある。
3.決定は、中央のボタンなので、指を離す必要がある。
4.データの閲覧は、階層を辿っていくので、深い場合は煩わしい。
これらは、一方でメリットと背中合わせになる部分ですが、個人的には最良であるとは言い難い部分です。
同じような親指操作をベースにしたインターフェースに、Sonyのジョグダイヤルがあります。
私は、このインターフェースが、親指操作のベストだと思っています。
理由は2つ。
ひとつは、不器用な親指の動きにに最適なスクロール操作であること。
もう一つは、選択から決定までの一連の操作を、指を離さずに出来ることです。
このSonyならではのインターフェースに馴れてしまうと、なかなか他の製品には移行でいなくなります。
製造メーカーの開発部隊は、この特許を避けるために苦労しています。
Sonyほどインターフェースの開発に熱心なメーカーはありませんでした。
私は、独自規格でまとめようとするSony製品は好きではありませんが、ことインターフェースのデザインに関しては、もっとも洗練されていると思います。
これは、ハードだけではなく、ソフトに関しても言えます。
いわゆる「使いやすい」とか「親しみやすい」とかではなく、「クール」で「未来」を感じさせるのがSonyの特徴です。
一時期、Sony製のすべての製品にこのインターフェースが使われそうな勢いでしたが、ここの所そうでもないみたいで、新しいウォークマンにも使われていません。
想像するに、スペースとコストの問題かと思われますが、それとは別に、何か自信を失っているようにもみえます。
もっと「何が得意か」を思い出してほしいものです。
「ジョグ」は、この製品から始まりました。
これを使えないために、苦労した開発、デザイナーは多いはず。(^_^;
投稿者 aw@bitlog : 2005年09月14日 17:22
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