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2005年08月30日

何を伝える?

8月は、終戦記念の番組が最も多い時期です。
今年は、特に、戦後60年の節目ということもあってか、特に多かったように思います。
昨夜も、「TBSテレビ系列 ドラマ特別企画」と称して「広島・昭和20年8月6日」 をやってました。
私は、この手の番組の「被害者意識」ばかりが強調された「お涙頂戴スタイル」が嫌いで、いままであまり見ることもなかったんですが、「もう一度戦後を見直そう」という最近の機運もあることだし、何か代わっているかも知れないと思い、観ることにしました。

結果は、相変わらず・・・・。
伝えるのは、戦争の中のごく普通の人が犠牲になった、という通り一遍のストーリー。
最後は原爆が落ちて、ホワイトアウトしてお終い。
これじゃ、原爆の恐怖なんて伝わらないです。
NHKで、「裸足のゲン」の作者の中沢さんが、カナダとドイツの高校生に原爆の真実を伝える、という番組をやってましたが、彼が語る原爆の実体験と較べてあまりにも中身がありません。
ゴールデンタイムに残忍なシーンを流すごとを躊躇したんでしょうか?
「戦争の残忍性」を伝えるのが目的のはずなのに?
最後のテロップに、燃えた死体やひどいやけどを負った人の写真が、申し訳程度にながれましたが、その部分を映像化しないと意味無いのでは?
憤りしか残らないドラマでした。

投稿者 aw@bitlog : 2005年08月30日 16:07

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