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2005年08月21日
思い出深いクルマ
79年式MG Midgetです。
初めて買った車、つまり「初恋」のクルマです。
当時、たまたま雑誌で見た「ヒリー・スプライト」通称”カニ目”と呼ばれる古いオープンの英車に一目惚れして、やはり英車乗りの知り合いと見に行ったカーショップにあったのがこいつです。
カニ目は値段が倍ほどしたのと、屋根付きガレージ無しには、維持がムズカシイとたしなめられているうちに、ミジェットが良く見えてきたのは、生来の優柔不断さからか・・・(^_^;
もともとは、小気味の良い走りが評判のクルマでしたが、アメリカでの販売が主流になって、保安基準やら排ガス対策やらで、エンジンがオースティン製からトライアンフ製に変わったり、不細工な黒いウレタンバンパーが付いたりしてマニアにはあまり受けないみたいです。
生憎、なんでもとことん「突き詰めない」主義の私は、そんな些細なことよりも、少々クラシカルなオープンスタイルということだけで満足でした。
排気量は1500cc、馬力はたしか、60馬力ほどじゃなかったかな。
そんなものなので、形こそオープンスポーツカーを気取ってましたが、高速では80キロ巡航でのんびり走っていました。
旧車の常ですが、「予期せぬトラブル」というのはつきものです。
オーバーヒートで止まったこと、
旅先でエンジンがかからなくなったこと、
マフラーが落っこちたこと、
ブレーキが効かなくなったこと、
窓が上がらなくなったこと、
etc、etc・・・。
今のクルマと較べれば、とんでもなく乗りにくいし、性能も低いものですが、クルマ自体がシンプルで、愛らしい形がお気に入り。
フェンダーやボンネットはふっくらと丸みがあり、運転席から臨む、曲線で切り取られた風景は、最高でした。
「手作り」の雰囲気を残した最後の量産車のひとつではないでしょうか。
「もの」を通して、異国の文化を知るということがありますが、このクルマを通して、英国の「バックヤードビルダー」の文化の一端に触れた気がしました。
買ったときは嬉しくて、用もないに表参道や渋谷の交差点など、「人目の多い」ところを流したものです。(^_^;
知り合いのオースティンと一緒に走りに行ったり、
当時付き合っていた彼女を乗せて走ったり・・・。
今でも時々走っているMG ミジェットを見かけると、妙に心がざわざわします。
【オススメサイト】
草の根エンスー日記
同じく、最終型ミジェットに心惑わされた方の顛末記です。
読み物として素晴らしい仕上がりです、
同じ体験をしたものとして、涙無くして読めません。(T^T)
投稿者 aw@bitlog : 2005年08月21日 06:49
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