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2005年03月27日

技術の系譜

かの森ビル回転ドア事故をNHKの番組でやってました。
回転ドアは、元々寒さが厳しいヨーロッパの国で開発されたものらしいですが、
日本のメーカーのものとは、大きな違いがあるとのこと。
それは、ドアの「重さ」だそうです。
ヨーロッパのものは、素材や駆動方法が、ドアの軽さを優先しており、それが停止スピードの反応の良さや、
万一挟まれた時の衝撃の少なさに寄与しているとか。
しかし、件の日本のメーカーのものは、軽くするための本質的な意味を理解せず、強度や見栄えのために、
どんどん重いドアになり、それがあのような事故の原因のひとつになったと言うことです。
つまり、「なぜアルミを使って軽くするか」という意味を理解しないまま開発を続けていったわけです。
番組では、「技術の系譜を理解していなかった」と言っていました。
また、このようにも言っていました。
「このような傾向は、日本のあらゆる産業に蔓延している」
近頃の事故やその当事者の弁を見ていると、
「問題ないは、信用しない」が良いみたい。

投稿者 aw@bitlog : 2005年03月27日 21:32

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